フランチャイズ加盟店と、売り場連動をどう取り組むか?
──広告配信を起点に、店舗の発注や売り場作りにもつなげていくのでしょうか。
店舗の大多数がフランチャイズ加盟店なので、我々が発注に直接関与することはありません。ただ、セブン‐イレブン商品本部からもセブン‐イレブン・アドコネクトに出向してきており、また、店舗の経営相談を行うオペレーション本部とも密に連携しています。
さらに、デジタルサイネージ広告を通じた具体的な売上効果や、お客様のポジティブな反応などを我々から店舗へフィードバックし、その価値をご理解いただく取り組みにも力を入れています。
デジタルサイネージについて導入店舗に聞くと、「お店が明るくなった」「商品を告知してくれる」と、好意的に受け止めていただいています。店舗側だけではなかなかおすすめしきれない商品を紹介してくれる点が喜ばれているようです。
今後も、商品本部やオペレーション本部などとも話し合い、加盟店自身が「この商品を置きたい」と前向きに発注できる環境を作りたいと考えています。
もちろん、我々が広告を学ぶと同時に、電通、サイバーエージェントの両社にも小売やフランチャイズを体感してもらっています。双方の理解を深め、広告主にも加盟店にも受け入れられるメディアを作ることが不可欠だと考えています。
小売他社へのシステム提供も視野に。競合とともに描く市場拡大の展望
──今後の事業の展望を教えてください。
まずは、自社で良いものを作ることです。そのうえで、配信や制作、サイネージ設置の仕組みを小売他社にも提供できるものにしたいです。
最初は配信方法も設置方法もわからなかったところから、少しずつ仕組みを作り上げてきました。「最初からわかっていれば苦労しなかった」と思うからこそ、自社で占有せず、他社にも使っていただきたいのです。
9月にはローソンさんもサイネージの導入を発表されましたが、仲間が増えたと受け止めています。ファミリーマートさんも先行されていますし、プレーヤーはもっと増えていくでしょう。
テレビ局が1局しかなければテレビ自体が魅力的にならないように、たくさんのメディアがあって選べるからこそ、相乗効果でそれぞれが魅力的になる。リテールメディアも、参入する企業が増えるほど市場自体が魅力的になると考えています。他のプレーヤーとも競争しながら、業界全体を大きくしていきたいです。
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島田 涼平(シマダ リョウヘイ)
食品専門紙の記者としてキャリアをスタートし、同時に農林水産省に拠点を置く記者クラブにも所属。時事ネタからスポンサードコンテンツまで担当し、官庁・民間企業問わず取材を行ってきた。その後、紙媒体からWeb媒体への転身を決意。比較系Webメディアのコンテンツ制作を経験後、2022年からマーケティングを中心とした経済メディ...
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