ジェイアール東日本企画の河原さんは、新卒から一貫して営業の道を歩み、常に「新しいもの」を売ることに挑戦し続けてきました。コロナ禍を機に立ち上げた応援広告サービス「Cheering AD」は、一度は社内コンテストで落選するも、持ち前の営業力と行動力で事業化を実現。個人顧客との取引という新たな壁を、ECサイト導入や徹底した業務DXで乗り越え、今や対前年比200%成長を誇るまでに。本記事では、既存の枠を超え、自らの手で新たな市場を創造した河原さんの営業視点での挑戦とDX戦略に迫ります。
営業最前線で培った「新しいものを売る」力
──営業組織起点で新しいプロダクトを開発されています。まずは、河原さんの営業としてのキャリアからおうかがいできますか。
一貫して営業のキャリアを歩んできました。新卒で入社した会社では、OA機器やパソコン通信回線を企業に販売しており、2年ほど飛び込み営業をしていました。いまはなかなかないと思いますが(笑)、個人的には営業としての基礎を築く良い経験だったと思っています。
その会社で企業のホームページ制作と保守のサービスを販売するようになり、それをきっかけにウェブやITに興味を持つようになりました。その後ウェブのプロモーション支援を行う会社に転職し、そこでも営業を担当します。当時はEC黎明期で、ウェブと実店舗をつなげるようないわゆるO2Oの施策や、InstagramなどSNSの運用を提案していました。
そして、7年ほど前にジェイアール東日本企画に入社。最初に所属した部署で、JRグループの商業施設への営業を担当しました。コロナ禍のタイミングで、JRグループのウェブプロモーションを強化する部署に異動し、現在は新規事業の部署にいます。
株式会社ジェイアール東日本企画 未来事業推進局 Cheering AD プロジェクトリーダー 河原千紘さん
──常に新しい売り物にチャレンジしてきた印象を受けます。ジェイアール東日本企画さんの営業スタイルや、今回お話しいただく新規事業の立ち上げに至った経緯についてうかがえますか。
当社の営業組織は、JR東日本に提案を行うチームと、私が所属していたJR東日本グループへ提案を行うチーム、それ以外のクライアントに提案するチームと大きく3つに分かれています。とくに前者ふたつに関しては、既存のクライアントとのお仕事が多くなります。

私個人としては、新規のお客様に新しいものを提案していく営業が得意だったので、ちょっと違うチャレンジをしてみたいなという思いはもともと持っていました。そんななか、コロナ禍となった2020年に社内で初の新規事業コンテストが開かれ、挑戦することにしたんです。
──既存のお客様との取引というベースがありつつ、コロナ禍でまた新たな領域へのチャレンジの必要性も高まったんですね。
まさに。総合広告代理店として、取り組むべきだけどできていないことはないか、とアイデアを考えていたときに、韓国の「応援広告」の文化を思い出したんです。韓国では、アイドルやタレントのファンの有志団体があたりまえのように交通広告を出稿しています。私自身、好きなK-POPアイドルがいるのでそんな街中の風景をとても素敵だと思い、日本でもできたらいいなと思っていたので、社内で同志を見つけ、コンテストに出場しました。
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宮田華江(編集部)(ミヤタハナエ)
立教大学社会学部メディア社会学科卒業。2016年翔泳社に入社、MarkeZine・ECzineなどの広告営業を担当。2019年1月に営業組織をテクノロジーで支援するウェブマガジン「SalesZine」を立ち上げる。2020年4月、SalesZine編集長就任。ビジネスメディアの統合を担い、2026年...
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