D2Cアクセサリーブランド「ROOM」は、2000年からアパレルのOEM・ODMを手掛けてきたサードオフィスが2017年12月に立ち上げたEC事業です。同ブランドでは、新規顧客獲得、売上アップを目的に2019年から「LINE広告」を活用してきました。LINE広告の導入の背景や運用で得られた成果などについて、デジタル事業部の川口さんと森さんに話を聞きました。
従来のマーケティング手法にはとらわれない ROOM独自の広告戦略

(写真左)株式会社サードオフィス デジタル事業部 EC事業課 森理乃さん
――ROOMというブランドを立ち上げたきっかけとブランドのコンセプトについて教えてください。
川口 サードオフィスはアパレルのOEM・ODMメーカーで、基本的には取引先となるブランドの生産企画などを行っています。しかし、このビジネスモデルは取引先の業績に左右されてしまう側面もあり、会社を成長させていく上でも、外的要因に振り回されないビジネス創出が急務となっていました。
当時、アメリカではD2C市場が盛り上がっていて、当社がこれまでに培ってきた企画、生産、ブランディングの機能を活かしながら、スモールスタートするにはちょうど良いビジネススタイルだと感じました。アクセサリー販売については、元々卸売業をしていたためノウハウもありましたし、生産期間も短期間で在庫を抱えずに立ち上げられるため、2017年9月から動き始め、同年12月に当社初のD2Cアクセサリーブランド「ROOM」をリリースしました。

ROOMは、海外のファッショントレンドを踏まえて「ファッションコーディネートで主役になるアクセサリー」を提供するブランドです。自社での企画生産に加え、実店舗を持たずにECを活用して直接消費者に商品を提供することで店舗運営費や中間コストを削減し、デザイン性の高さとリーズナブルな価格を両立しています。20代、30代の女性をターゲットとしつつも、周辺の世代を幅広く獲得できればと考え、アクセサリーのタイプも多数取り揃えています。
――LINE広告を導入するまでのマーケティング戦略についてお聞かせください。
川口 ブランド立ち上げ当初から、従来のマーケティング手法にとらわれないことを意識してきました。スモールスタートということで予算も少なく、当時の広告運用担当が私ひとりだったこともあり、まずはビジュアル面での訴求に強く、ユーザーとの親和性も高いInstagram広告を始めました。
また、2019年にはROOMのアプリをリリースしています。ブランドの認知を獲得するためには、TVCMや雑誌掲載、アドネットワークなどへの広告出稿が一般的かもしれません。しかし、私たちはユーザーが毎日使うスマートフォンにROOMというアイコンが常に存在していることのほうが重要だと考えていました。

――Instagram広告を活用する中で、どのようなきっかけでLINE広告に興味を持ち、導入を決めたのでしょうか。
川口 LINE広告の導入を検討し始めたのは、2019年の12月頃でした。アプリをリリースして今後の戦略を検討する中で、ブランドをよりスケールさせるためには、新規ユーザーの獲得とリーチ拡大を進める必要があると考えたのです。2018年1月からLINE公式アカウント(当時はLINE@)を活用していたこともあり、より多くのLINEユーザーにアプローチする手段として、運用サポートも受けられるLINE広告の導入を決めました。
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ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。
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