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MarkeZine Day 2026 Autumn(2026.09.08-09)

ECホットトピックス

【NRF APAC 2026 現地レポート】逸見光次郎氏が読み解く、3つの注目キーワード

NRF APAC 2026から読み解く日本企業への示唆

 今回のNRF APACで強く感じたのは、「AIを導入すること」が競争力ではなくなったということである。企業の競争力を決めるのは、AIを中心に据えて経営全体を再設計できるかどうかだ。

 そのためには、第一に、店舗・EC・物流・CRMなどに分散したデータを統合し、AIが活用できる基盤を整えることが必要である。第二に、店舗を販売拠点ではなく、データ収集と顧客体験を提供する場として再定義すること。そして第三に、商品販売をゴールとせず、顧客との長期的な関係を育てるLTV経営へ転換することが重要となる。

 筆者はこれまで、オムニチャネルを「顧客を中心にあらゆる接点を統合する考え方」と整理してきた。しかし、今回のNRF APACを通じて、その先の姿が見えてきた。れからの競争は、店舗とECをつなぐことではない。顧客、AI、データ、決済、物流、金融、コミュニティまでを1つのエコシステムとして設計し、顧客の生活全体を支えることが企業の価値になる。

 「AIは目的ではない。顧客中心経営を実現するためのインフラである」

 これが、NRF APAC 2026を通じて私が得た最大の示唆であり、日本の小売業、さらには金融やサービス業を含めたあらゆる産業に共通する未来像である。

 なお、展示の多くが店舗運営の効率化やAI連携をテーマにしていたのに対し、講演では「わざわざ来店して対面で話し、現物を見られる店舗の重要性」も繰り返し語られていたこともつけ加えておく。

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この記事の著者

オムニチャネルコンサルタント 逸見光次郎(ヘンミコウジロウ)

株式会社CaTラボ代表取締役、日本オムニチャネル協会理事
1970年東京生まれ。1994年三省堂書店入社。1999年ソフトバンク入社。イー・ショッピング・ブックス社(現 セブンネットショッピング社)立ち上げに参画。2006年アマゾンジャパン入社。ブックスマーチャンダイザー。2007年イオン入社。ネットスーパー事業の立ち上げと、イ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/07/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/77106

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