問題は現場で起きる。原因は手前にある
問題は常に現場で発生しますが、その原因は現場よりも手前、つまり最上段や目標、戦略で決めたことにある場合が多々あります。川に例えるなら、現場は下流、最上段や戦略は上流です。下流の水が濁っているなら、上流で何らかのトラブルが起きているはずです。
目の前の問題対処は当然必要ですが、対処しても同じ問題が繰り返される場合は、上流を見直すべきです。特にミドルマネージャーは日々の対応に追われ、根本原因が残ったまま同じ問題を繰り返すことで疲弊しがちです。目標や戦略にまで立ち返ると、別々に見えていた問題の原因が実は同じだったと気づくことがあります。1つのあいまいさを解消するだけで、複数の問題が消え去ることもあるのです。自身の権限で変更できなくとも、原因の当たりがつけば、上司や他部門への相談の内容も変わってきます。
リーダーは自分の判断を疑えるか
ここで難しいのは、問題の原因が目標や戦略にある場合、見直すべき対象が「リーダー自身が決断したこと」かもしれないという点です。ポジションが上がるほど率直な意見は届きにくくなり、反対されないことを「自分が正しいからだ」と勘違いしやすくなります。現場との認識のズレに気づけるかどうかが、リーダーにとって極めて重要です。
「そんなはずはない」と思い込んでしまうと、目線は現場にばかり向き、「もっと工夫できないか」「もっと頑張れないか」と現場に負荷をかけてしまいます。しかし、目標や戦略自体がずれていれば、現場がいくら努力しても解決しません。自身の判断を客観視する力(メタ認知)は不可欠です。現場の状況を直視すると同時に、自分が下した決断も見直しの対象に含めること。それがリーダーの真の仕事であると考えています。
まとめ
自組織は何のために存在し、何を実現するのか。その答えを最上段に据え、ビジョン、目標、戦略、そして日々の業務までを一貫してつなげること。うまく回らないときは、そのつながりと自分自身の判断を率直に問い直すこと。次回以降は、この最上段をもとに目標や戦略をどのように具体化し、実行力のある組織をどう構築してきたかをお伝えします。
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中西 佑樹(ナカニシ ユウキ)
GO株式会社 執行役員。2008年、不動産会社にてキャリアをスタート。2015年にフィリピン・セブ島で語学学校を創業。2019年よりスタートアップ企業の取締役として、事業開発、コーポレート、人事など幅広い領域を統括。2024年10月、GO株式会社に参画。現在は執行役員として、法人向けサービス「GO BUSINESS」と新規事業(物流領域)の事業責任者を務める。同時に、採用・広報・コミュニケーションデザインを含む全社横断的な施策を幅広く管掌。個人のnoteでは「組織と人」をテーマに発信中。
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