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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

10年続くブランドになる

実店舗から始めたのは正解だった 無名だからこそリアルな接点を重視した「Minimal」の挑戦

 初めまして。「Minimal - Bean to Bar Chocolate -(ミニマル)」の代表 、山下と申します。業界未経験の素人から、チョコレートの企画・製造・販売を手がけるブランドを立ち上げ、2024年12月で10年が経過します。ベンチャー企業の生存確率が、最初の10年間で10%を下回るともいわれる中、比較的初期投資や製造コストがかかる製造業で起業したこの10年は、決して楽な道のりではありませんでした。本連載では、ブランド成長におけるこれまでの課題や変化から、10年続くブランド運営のポイントを全6回にわたって考察。第1回は、前編・後編に分けてこれまでの歩みを振り返ります。

前編はこちら

課題2:ブランディング戦略の立案

 前編で説明したように、Minimalの製法はBean to Barという新しいスタイルです。ブランド立ち上げ当初から、ものづくりの質を追求してきました。その次に注力した点が、“ブランディング”です。

 私は、ブランドを考える観点として、「誰に:ターゲット」「何を:コンセプト」「どのように:手法方法」というシンプルなフレームを使っています。

誰に:ターゲット

 実は、詳細なペルソナの設定はしていません。ペルソナの設定自体は大事だと思いますが、私が具体的にしたのは、20~40代の男女をメインターゲットと設定したくらいです。

 特徴的な点でいうと、通常チョコレートブランドは女性のお客様が9割といわれていますが、Minimalは最初から明確に男性もターゲットとしていたことです。実際の購買比率でも、4割弱が男性のお客様です。コンセプトとの相性や、チョコレートブランドとしての市場性も考慮しています。

 そこからは、自分達とその周りにいる友人をイメージし、「彼ら彼女らが欲しいと思えるブランドか」をコンセプトと行き来しながら、ターゲットを固めていきました。

何を:コンセプト

 コンセプトは「クラフトなものづくりで嗜好品としてのチョコレート体験を提供する」と設定しました。

 「クラフトなものづくり」とは、「クラフトビールやスペシャルティコーヒーさながらに、クラフトマンシップ溢れる世界観と手仕事で、従来のチョコレートの常識になかった新しいフレーバーを含め、世の中への新しい価値とクオリティの提供を重視する」ということです。

 「嗜好品としてのチョコレート体験」は、「チョコレートの素材であるカカオ豆のクオリティにこだわり、その味わいや香りを最大限に表現して、素材そのものの良さや、その周辺の情報・体験まで楽しめる設計にして提供する」ということです。

どのように:手法方法

 Bean to Bar製法がメインですが、これを内包したより広義な手法としてD2Cを選びました(10年前にはまだD2Cという言葉は普及していなかったですが)。10年前の考え方でいえば製造小売ですが、その前後にある研究開発とブランド開発まで含めた、一気通貫したブランド運営モデルを採用しました。

 川上~川下までのビジネスプロセスを管理するのはコストが高く、ベンチャー企業としては資金面のリスクも含めて難易度が高いことでした。しかし、長く続けていくのに、研究開発機能と直接的な顧客接点の2つは外せないと考えたのです。

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課題3:販売チャネルの分化と統合による新しい小売モデルの確立

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この記事の著者

Minimal - Bean to Bar Chocolate - 代表 山下貴嗣(ヤマシタ タカツグ)

カカオ豆の選定からチョコレート製造まで一貫して手掛けるクラフトチョコレートブランド「Minimal -Bean to Bar Chocolate-(ミニマル)」を設立。東京都渋谷区富ヶ谷への初出店を機に都内に4業態4店舗を出店。赤道直下のカカオ農園に自ら足を運び、100%フェアトレードでの買付と、毎年農家と協働し品...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/02 07:00 https://markezine.jp/article/detail/73353

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