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MarkeZine Day 2026 Autumn(2026.09.08-09)

TikTok ShopがEC市場にもたらす可能性

松屋がTikTokの上半期ヒットアイテム部門賞に。出店3ヵ月目で月商8,500万円達成のEC戦略

 2026年6月30日、「TikTok上半期トレンド大賞2026」授賞式が開催された。本イベントは、2026年上半期にTikTokで話題を集めた様々なトレンドを表彰する祭典である。本記事では、大賞の「モナキ」をはじめとする授賞式の熱気をお届けするとともに、「ヒットアイテム部門賞」を受賞した「【公式】松屋オンラインショップ」への個別取材からその成功要因を解説。出店からわずか3ヵ月目で月商8,500万円を売り上げ、他ECモールへの波及効果も生み出した松屋のTikTok Shop活用術と、約400名のクリエイターを巻き込む共創戦略の裏側に迫る。

2026年上半期の顔は大賞「モナキ」!授賞式レポート

 2026年6月30日、「TikTok上半期トレンド大賞2026」の授賞式が開催された。本イベントは、「このトレンドから新しいカルチャーが始まる」というコンセプトのもと、2026年上半期において一過性の話題や人気の高さだけではなく、人々の共感を集めた次世代のカルチャーを担うムーブメントを表彰するものだ。イベントのプレゼンターにはファーストサマーウイカ氏が登壇し、会場を大いに盛り上げた。

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©TikTok上半期トレンド大賞2026
登壇した受賞者、プレゼンター、ゲストの面々

 今年の上半期を象徴する大賞には、4人組グループ「モナキ」が輝いた。純烈のリーダーである酒井一圭氏プロデュースのもと、2026年4月8日にメジャーデビューを果たした彼らは、デビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆知らんけど」のサビを先行公開した動画が爆発的な人気を呼び、デビュー前にして7億回再生を突破。特徴的な「ほんまやでダンス」が話題となり、他のアーティストへのアンサー動画を通じた相互的な投稿という独自のコミュニティ形成が評価された。

 他の部門賞においても、独自の熱量を生み出したトレンドが評価されている。エンタメ部門賞を受賞したオリジナルアニメーション映画「超かぐや姫!」は、配信開始前からTikTok上で劇中歌に合わせた振り付けやコスプレ動画が連日誕生し、ユーザーの熱量がそのまま劇場公開へとつながった。また、インパクトソング部門賞にはサカナクションの「夜の踊り子」が選出された。海外のボートレース映像と14年前にリリースされた同楽曲を組み合わせた動画がミーム化し、ストリーミングチャートの頂点へと駆け上がるという異例のヒットを記録した。言語や世代を超えて過去のコンテンツが再評価される現象は、現在のデジタルプラットフォームならではの価値創出の形と言える。

「ヒットアイテム部門賞」松屋オンラインショップの快挙

 数あるトレンドの中で、有形商材のマーケターやEC事業者にとってとりわけ注目すべきは「ヒットアイテム部門賞」を受賞した「【公式】松屋オンラインショップ」の躍進だ。

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©TikTok上半期トレンド大賞2026
ヒットアイテム部門賞の受賞を代表して登壇した、松屋フーズ 戦略事業部 外販グループ マネジャー 神田 圭氏

 ヒットアイテム部門賞は、ユーザーの共感やリアルな口コミからトレンドを生み出し、ライフスタイルや購買行動に影響を与えた商品・ブランド・サービスに贈られる。松屋オンラインショップは、TikTok Shopにおいてショート動画とLIVE配信を巧みに掛け合わせ、商品の魅力を見てその場で欲しくなる体験へと変換したことが評価された。

 同社はTikTok Shopの特性に適した商品構成を磨き込み、定番商品から企画性のある商品までを適切に展開してきた。さらに特筆すべきは、常時月に200名を超えるクリエイターとのアフィリエイト連携を通じた発見の接点創出だ。食品クリエイターと阿吽の呼吸で連携できる体制を構築している。食、エンターテインメント、そしてコマースを融合させた新たなヒットモデルを築き上げたことが、受賞の大きな決め手となった。

 授賞式に登壇した松屋フーズの神田圭氏は、受賞の喜びを次のように語る。

「チーム一丸となって(社が掲げる)『みんなの食卓でありたい』という思いを胸に邁進してまいりました。しかし、この受賞の要因はそれだけではありません。クリエイターの皆様が『みんなの食卓』と我々の商品の架け橋をしてくださって、そのおかげでこの受賞に至ったと思っています」

 TikTokというプラットフォームは、これまで主に認知獲得やブランディングの場として認識されてきたが、TikTok Shopの機能拡充により、認知から購買までをシームレスにつなぐ強力なECチャネルへと変貌を遂げつつある。神田氏のコメントからも読み取れるように、ユーザーと商品の間を取り持つクリエイターの存在が、コマースの成果を大きく左右する時代に突入している。

 「【公式】松屋オンラインショップ」はなぜここまでの躍進を遂げたのか。授賞式を終えた神田氏への個別取材を通じ、その具体的な成果と戦略の裏側に迫った。

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レコメンドシステムが生む「拡散の好循環」と他モールへの波及効果

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/07/23 07:30 https://markezine.jp/article/detail/77099

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