今回の調査は、就職活動を経験した2009年度入社予定の学生34万人を対象に行われたもので、成長性、情報公開度、仕事内容、待遇・福利厚生など9項目について、学生がそれぞれ4段階で評価した結果を集計している。
「先輩が薦める企業「採用活動満足度ランキング」の上位30社は以下のとおり。一般の就職人気企業ランキングでは航空や銀行、自動車、食品関連企業が上位に入るが、今回の採用満足度調査ではB to B企業など、学生にとって身近でない企業や業界が多い点が特徴。
1位 オプト
2位 三幸グループ
3位 栗田工業
4位 宇部興産
5位 花王カスタマーマーケティング
6位 栃木銀行
7位 ジャルウェイズ
8位 岐阜信用金庫
9位 JTBトラベランド
10位 プリモ・ジャパン
11位 城北信用金庫
12位 ヤマハ発動機
13位 日本オラクル
14位 東京海上日動システムズ
15位 東ソー
16位 ゼビオ
17位 山口銀行
18位 八十二銀行
19位 京都中央信用金庫
20位 ケイ・ウノ
21位 楽天
22位 NECネクサソリューションズ
23位 近畿日本ツーリスト
24位 ジェイアール東海高島屋
25位 三菱地所
26位 AOKIホールディングス
27位 ディスコ
28位 アルバック
29位 ジェイアール東日本情報システム
30位 第一三共
ランキングを業界別に見ると、上位ランクイン数が最多となった「サービス業界」は2006年度以来1年ぶりに首位に返り咲いた。次いでランクインが多かった「金融業界」だが、大手金融機関は少なく、地方銀行や信用金庫のランクが高くなっている。
満足度が高い企業の採用活動の特徴としては、選考前や選考中に若手社員や若手の人事と面談する時間を設けるなど、学生がリラックスをして選考を受けられる環境づくりや、即日から1週間以内に結果告知や合否連絡をするなどの素早い選考フローがあげられる。
「超売り手市場」といわれた09卒学生の就職環境だが、10卒学生については景気の先行きが不透明になりつつある中、採用人数が昨年を下まわる企業も増え、量より質を重視する傾向が強くなりそう。一方、学生側は09卒学生同様に売り手市場の認識が根強く、志望企業を絞った活動をすると予測される。多くの学生が就職サイトや採用ホームページから広く浅く収集し、企業の雰囲気を理解しようとする場合は、OBやOG、現場の若手社員などを訪問する傾向があるという。
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