Teadsは2025年9月29日、神経科学の専門機関MediaMento Instituteと共同実施したCTVホームスクリーン広告に関する調査結果を発表した。本調査は100人のスマートTV視聴者を対象に、ラボ環境で視線追跡とブランド想起調査を行い、CTVホームスクリーン広告の効果を多角的に分析した。

調査では、CTVホームスクリーン広告枠が従来のスキップ可能なプレロール広告に比べ、より高いアテンション率とエンゲージメントを生み出すことが判明。TeadsのCTVホームスクリーン広告は、アテンションを集めるまでのスピードが29%速く、アテンション率は48%を達成した。これはYouTubeのスキップ可能なプレロール広告と比較して16%高い数値となった。さらに、3Dユニットなどのフォーマットでは、視線の集中度やブランド想起率が向上した。
視聴者のブランド認知については、自由回答による想起率が最大50%、助成想起率が84%となった。71%の視聴者が、広告に触れたブランドについてさらに知りたいと回答し、広告の視覚認知率は平均55%、最高で86%と、高い関心が示された。これらの数値は短尺フォーマットの一般基準を大きく上回る結果である。
Teadsは、今回の成果を基に、米国外で初めてCTVホームスクリーン向け予測型アテンションモデルの開発を進めている。
調査概要
調査時期:2025年6月
調査方法:ラボ環境での視線追跡及びブランド想起調査
対象:スマートTV視聴者 100人
実施機関:Teads、MediaMento Institute
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