カルビーは、人工知能(AI)でバリューチェーンを最適化し、利益最大化に向けたプランをシミュレーションするDXシステム「C-BOSS」を開発した。
従来のバリューチェーン管理は、営業部門が表計算ソフトを用いて作成した販売計画をもとに各計画を調整していたため、原料や生産、物流などの多様な情報をタイムリーに反映した全体収益の把握が困難であった。
これらの課題を解決するため、カルビーは2024年10月にシステム構築に着手し、2026年1月に「C-BOSS」を完成させた。同システムは原料調達から財務に至る各種データを一元管理し、原材料となるばれいしょの使用量や物流コストなどの制約条件を反映しながら、複数シナリオを短時間で比較検証できるシミュレーション機能を備えている。
「C-BOSS」完成後は、関係部門への説明会や実機トレーニング、実データを用いた試行運用とデータ検証を実施し、7月よりすべての部門での本格稼働に至った。今回の本格運用は、全部門をまたいで会社全体の利益を最大化する計画策定プロセスの初期段階にあたり、今後は社内での活用と改善を重ね、さらなるシステムのバージョンアップと意思決定の高度化を図る。
【関連記事】
・日本通運、物流Webアプリ「DCX」のAI出荷予測機能を強化
・生活者のAI利用率、トップのカテゴリーは「旅行」/影響度では「家電・PC」が1位に【読売広告社調査】
・富士通とイオンフードスタイル、店舗運営支援AIエージェントの実証実験を開始
・約8割の企業がLLMO/AIOに投資 月額適正予算「30万〜100万円未満」最多【Coguru調査】
