SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZineニュース

MRC、ディスプレイ広告と動画広告のビューアブルインプレッション測定についての最終的なガイドラインを発表

 米Media Rating Council(MRC)は、メディア調査会社の監査や認定審査を行なう業界団体。MRCは米広告業界団体IABとともにビューアブルインプレッションのガイドライン策定のために動いてきた。6月30日に発表された"MRC Viewable Ad Impression Measurement Guidelines"は、IABのディスプレイ広告と動画広告の測定についてのガイドラインを補足するもの。

 このガイドラインは、主にデスクトップのブラウザベースでのインプレッションについて記しており、ガイドラインの冒頭では、ビューアブルなブラウザの領域、I-Frame、ビューアブルな広告のインプレッション、無効なインプレッション、不正なインプレッションについて定義している。

 広告のインプレッションが「ビューアブルインプレッション(Viewable Impression、人間が目視可能なインプレッション)」に分類されるには、ブラウザのウィンドウ内、あるいはアクティブなタブの上に表示された広告が、あらかじめ指定された面積と時間についての基準をクリアする必要がある。ディスプレイ広告の場合、広告のピクセルの50%以上が表示されていること、描画されてから1秒以上連続して上記ピクセルが表示されていることが求められる。

 また、動画広告についても50%以上のピクセルが見える状態で、動画広告が再生されてから連続して2秒間以上の表示が求められる。この2秒間というのは、動画広告の冒頭からとは限らない。この基準は一般にインストリーム動画広告についての規定であり、バナー広告枠に動画を組み込んだいわゆるインバナー広告にはディスプレイ広告の基準が適用される。

 しかし、動画の再生および測定環境によっては、測定は困難を伴う。ガイドラインの後半では、動画プレーヤーと統合されていない測定環境の場合、ユーザーのクリックによって再生が始まる動画(Click-to-Play Video)は、大部分がクリックされた瞬間にビューアブルと認められるが、自動再生動画(Auto-Play Video)では、再生が始まった瞬間をビューアブルとは認められないとしており、レポート上でこの2つの動画広告測定は分けるべきだとしている。

 また、測定されたインプレッションを、ビューアブルインプレッションとして分類することで、当初のインプレッション数より数値は減少する。どの部分を認め、どの部分を外すのかを明らかにするため、今回のガイドラインでは広告配信や測定にかかわる仕組み全体を俯瞰できるランドスケープを提示。ビューアビリティの測定は、図内の1~8のステップをもとにすべきだとしている(可能であれば、ビューアブル率の計算に影響を与える、ステップ15の広告配信ブロックも含める)。

【関連記事】
動画広告のインプレッションの12%が非動画環境で発生、問われる動画再生の質
ネット視聴率調査の透明性を求めて―米2大調査会社がMRCの本格的な監査段階に移行
米Yahoo!、100%ビューアブルインプレッションをベースにしたディスプレイ広告の測定手法「Yahoo! Prime View」を発表
GroupM、2014年末までにオープンなアドエクスチェンジから広告予算を引き上げる方針
Facebook、動画広告SSPのLiveRailを買収
 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/07/08 13:30 https://markezine.jp/article/detail/20449

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ


イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング