リンクは、ウェブページに設置されたボタンをクリックするだけで通話が可能な「ウェブ電話」の新サービスについて発表した。
リンクが2007年1月に「ウェブ電話」サービスをリリースした後、4月にNTTコミュニケーションズとNTTネオメイトがそれぞれ「ウェブ de コール」と「WEBCALLING」という低価格クリックトゥコールサービスを発表。リンクは、価格競争で巻き返しをはかるために、今回「ウェブ電話」の低価格サービス「ウェブ電話ライト」を発表。従来サービスの初期費用52,500円から5,250円に、また月額料金も21,000円から、2,730円へ大幅に引き下げた。
今回は、ウェブに設置した問い合わせフォームに留守番電話機能を追加する「ウェブ電話メール」もリリース。このサービスは、たとえばアルバイト募集フォームに電話番号を入力して送信するとコールバックし、応募者が留守番電話に自己PRメッセージを録音すると、その音声ファイルをフォームから送信されるメールに添付するというもの。また、ウェブ電話では「ウェブID」という識別コードを通話に付与することによって、通話記録とウェブIDの履歴からアクセス解析を可能にする。この仕組みを利用して、メディアフラッツはアフィリエイトサービス「ナンバーアフィリエイト」を開発。同会場で発表を行っている。
リンクは、2008年春に「ウェブ電話API」をリリースする予定であることも発表。このAPIをSNSに組み込むことによって、これまでネットで完結していたコミュニケーションが音声通話でも可能になるとしている。岡田社長によると、すでにある自治体より、住民への災害通知のためにこの技術を利用してシステム構築できないかと打診があるという。また、今回のリリースと同時に、リンク監修による書籍「ウェブ電話のすべて」(翔泳社)も刊行された。