2025年8月20日、Sansanは自社が提供する名刺管理アプリ「Eight」と、スマートキャンプが運営するSaaS比較サイト「BOXIL」との連携を開始したと発表した。
今回の連携により、EightのユーザーはBOXILの画面上に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取るだけで簡単にBOXILへログインできるようになる。
従来、BOXILを利用する際には、会員登録時に企業名や部署、役職などの情報を手動で入力する必要があり、転職や異動後も情報が更新されない課題があった。新たに名刺情報が自動連携されることで、こうした登録や情報更新の手間が大幅に軽減される。
実際の連携機能としては次の2点がある。
1つはQRコードを使ったスムーズなログイン体験で、Eightのユーザーは資料請求などBOXIL内の諸手続き時に、面倒なログイン作業を省略できる仕様となった。会員登録時にもEightに登録済みの名刺情報が自動反映されるため、フォームへの手入力は不要となる。
もう1点は、Eightに登録された最新の名刺情報をもとに、BOXILがユーザーごとに適切なSaaS情報を提供できるようになる点である。企業規模や業種、部署、役職などの情報を基に、状況に合ったサービスが紹介されるため、SaaS選定の精度向上が期待できる。

Eightは「デジタル名刺」の用途拡大とビジネスパーソンの効率的な働き方支援を目指し、今後も活用シーンを広げていく方針だ。
なお、本連携で取得される個人情報は、EightおよびBOXILそれぞれの利用規約、プライバシーポリシーに基づいて適切に管理される。
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