リテールメディアはEC領域にも拡大しており、大きなビジネスチャンスを秘めている。国内最大級のハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」は、Supershipが提供する「S4Ads」を導入し「minne広告」を展開。この2年で広告事業を新たな収益の柱として確立した。2025年11月11日に開催されたMarkeZine Day 2025 Retailでは、出店者の売上向上と購買体験の向上を両立させる「共創型」リテールメディア戦略を紹介。また、生成AI活用による個別アドバイス機能やオフサイト広告展開など、今後の構想についても語った。
国内最大級のハンドメイドマーケットの成長戦略
minne byGMOペパボは、主にハンドメイド作品を制作・販売する作家と、それを購入する消費者をつなげるECプラットフォーム。「ものづくりの可能性を広げ、誰もが創造的になれる世界をつくる」をミッションとして掲げている。
(クリックすると拡大します)
2025年6月時点で、販売者である作家・ブランドは95万件、登録作品数は1,807万点、アプリのダウンロード数は1,554万件。2012年のサービス開始から着実に成長を続け、2024年の年間流通額は115億円に達したという。
GMOペパボの武尾氏は「minne byGMOペパボには、大きく分けて3度の転換期がありました」と振り返る。
まず、2018年頃までは認知拡大期にあたり、2019年頃の法人出品解禁によるコンテンツ拡充期を経て、現在は作家のビジネス活動を支援するフェーズに入っている。
これまでの「個人の趣味」が中心だったCtoCという枠を超え、法人やプロのクリエイターもビジネスを展開する「ものづくりの総合プラットフォーム」へと進化を遂げているのだ。
手数料モデルからの脱却。収益を還元する「還流モデル」
直近の転換期で特徴的なのは、従来の販売手数料モデルに加えて、広告費やサブスクリプション費用を直接徴収する新たな収益モデルを追加したことだ。
この背景には、ビジネスとして本格的に取り組む作家が増加し、「費用を払ってでもマーケティング機能を活用したい」という要望が寄せられるようになったことがある。
こうした声に応えるため、minne byGMOペパボはクリック課金型の広告機能で、minne byGMOペパボ内で作家・ブランドが自身の作品を広告として表示する「minne広告」や、作家・ブランドのマーケティングを支援するサブスクリプションサービス「minne PLUS」を提供している。
minne byGMOペパボ側が「minne広告」「minne PLUS」で得た収益は、マーケットのGMV(流通取引総額)向上や集客への投資に還元する「還流モデル」を構築しており、新たな収益柱で得た売上を既存事業の成長投資に活用し、全体の拡大を図っている。
この記事は参考になりましたか?
- MarkeZine Day 2025 Retail連載記事一覧
- この記事の著者
-
和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)
IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:Supership株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
