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ついに日本上陸。バイラルメディアの代名詞「BuzzFeed」がもたらすものとは

大手ソーシャルメディアとの関係

 SNSでの拡散を武器に成長してきたBuzzFeedなどのバイラルメディアですが、ソーシャルメディアを運用するプラットフォーマーとはどのような関係にあるのでしょうか? 「すき間時間の奪い合い」がスマホ時代のテーマといわれます。スマホ片手に時間を潰す際、ディスプレイに何が映っているのか。ゲームなどはまさにその典型的な例ですが、その争奪戦に、各ソーシャル・プラットフォーマーたちが本気で参戦してきたようです。

 スマホにニュースを配信するFacebookの「Notify」(2015年12月執筆時点では日本未公開)やTwitterの「Moments」(2015年12月執筆時点、日本では「ニュースタブ」がほぼ同様の機能)だけではなく、Appleの「News」アプリ(2015年12月執筆時点では日本未公開)、それにSnapchatの「Story Explorer」などがあげられるでしょう。彼らにコンテンツを提供するメディアの中には、BuzzFeedなどのバイラルメディアの名前があります。

 より多くの記事を捌くことで稼ぐバイラルメディアと、インプレッションや動画広告で収益を上げようとするプラットフォーマー。少なくとも今のところ、両者の関係は良好なように見えます。

バイラルメディアのこれから

 子猫が転ぶ動画や占い、クイズなどのライトコンテンツで大きくなったバイラルメディアですが、存在感を強めるに伴い、よりマス寄りのメディアへと形を変えています。BuzzFeedでは、PoliticoやWall Street Journalなどで活躍したBen Smith氏が2012年に編集長に就任して以来、長文記事は徐々に増加しています。

 また、イギリス版は元GuardianのJanine Gibson氏、日本版でも元朝日新聞の古田大輔氏の編集長就任が決まっているなど、マスメディア経験者を重用していることが分かります。Web上にこれほど大きな力を持つようになったバイラルメディアは今後、それらとの境界線をより曖昧なものにしていくかもしれません。

 すでにいくつかのバイラルメディアが存在している日本市場ですが、果たしてBuzzFeedはどのような風を運んでくれるのでしょうか。今から楽しみですね。

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この記事の著者

渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。
執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。
会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/01/18 12:00 https://markezine.jp/article/detail/23548

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