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「SAP Hybris LIVE:Global Summit 2017」

Pepper店員、チャットボット、データの銀河をVR体験ーーSAP Hybrisが見せる次世代EC

チャットボットで会話しながらショッピング

 Hybris Labsのチャットボットプロジェクト「Charly」も紹介していた。YaaSで構築したSAP Hybris Commerceのチャットボットで、Facebook Messengerで食料品のショッピングを支援する。製品を探したり、オススメを提案したり、特定の時間に製品をリマインドするといったことを自動化し、顧客は会話しながらショッピングできる。Charlyを利用してショッピングリストを作成したり、発注やチェックアウトも会話しながらやってくれる。製品のバーコードを写真にとってCharlyに調べてもらうこともできるのだそうだ。

アイテムをショッピングカートにした後、
「魚」「オイル」「塩」と打つと、Charlyがどれから調べるかを聞いてきた

データを視覚化してVRで体験

 2日間の間、集まった3,000人の人たちは展示フロアをどのように動いたのか、匿名化されたデータをVRで見せていたのが「The Galaxy」だ。

来場者の位置情報データをVRで体験できる「The Galaxy」。
SAP Hybris LabsのインタラクティブなVR体験プロジェクト「Signal」、
RFITなどのセンサー技術を利用したYaaSベースの位置情報追跡技術「Expose」を組み合わせた

 実はHybris LIVEのイベント会場の展示フロアでは、入退場でのバッチスキャン、ブースでのスキャンがなかった。その代わり、会場内には約40ヵ所にRFIDリーダーが設置されており、ユーザーのバッチに印刷されたRFIDタグと通信していた。そのままではRFIDは所有者と紐付けられておらず、バッチ所有者の合意の下でアクティベートすることで、特定の人がどの展示エリアにどのぐらい滞在したのかなどがわかる

バッチにはRFIDタグが印刷されている。アクティベートすると個人と紐付けされる

 Galaxy(銀河)という名の通り、VRヘッドセットを装着すると見えるのは、宇宙の星のようにボールがたくさんある銀河。一つひとつのボールは1人ひとりの来場者であり、手に取るとその人が何時にどこにいったのか、何箇所のシアターに訪問したのか、デモエリアに何回足を運んだかなどを視覚的に表示してくれる。

会場には約40ヵ所のRFIDリーダーが設置されていた

 自分のボールは色が異なり、それを手に取ると自分のデータが表示された。すべてリアルタイムの情報だ。訪問したシアターで何の説明が行われていたのかの情報と結びつけることで、訪問者が関心を持っているトピックを探ることができる。

デモでは自分のデータしか名前はわからない。
画面は ”ビジター397”のデータ。
ショーケース4に行き、デモを見てまたショーケース4に戻っていることがわかる。

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/13 07:00 https://markezine.jp/article/detail/27419

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