Pepperが動いて顧客を案内
26,500平方メートルのフロアで人気を集めていたのは、Pepperを使ったパーソナライズショッピング体験のコンセプトだ。
顧客が自分のスマートフォンでログインし、見たいと思っている商品のQRコードを表示してPepperに読み取らせる。製品情報を認識したPepperは、動いて顧客を商品の前まで連れて行ってくれる。またPepperが抱えているタブレット側で製品についての詳細情報を表示することもできる。
コンセプトはHybrisのマイクロサービス「Hybrid as a Service(YaaS)」で構築されており、製品についての名称、説明、写真に加えて、店舗のどこにあるのかについての情報も利用できる。また、SAP Hybris Commereとの連携により、決済も可能。レジに並ぶことなく決済を済ませ、どこで品物をピックアップするのかも指定できるとのこと。
デモではさらに、決済後に次回のショッピングで利用できる15%オフのクーポンを得られるソーシャルキャンペーンにもつなげた。商品と写真を撮ってTwitterにアップロードするともらえるというもので、「高い広告を打つことなくソーシャルを使って”ブランドアンバサダー”を探して自社製品やブランドについて語ってもらうことができる」と説明員。
Pepperによるパーソナライズショッピング支援は、店舗に店員がいないケースに役立つだけでなく、「店員に話しかけられずにショッピングしたいというニーズにも対応できるのでは」という。また、QRコードの代わりにユーザーの顔を見て顔認証技術を使ってユーザーを認識し、ユーザーのWebでの履歴からオススメの商品を見せるなどのことも考えられるとのことだった。