朝日新聞社は2025年6月30日、グループ企業5社を2025年10月1日付で2社に再編すると発表した。マーケティング支援と開発力を集約し、企業のデジタル活動支援を強化する。
再編の対象となるのは、朝日インタラクティブ、朝日デジタルラボ、サムライト、ディーイーシー・マネージメントオフィス、アルファサードの5社。このうち朝日デジタルラボ、サムライト、ディーイーシー・マネージメントオフィス4社が統合し、「4Ⅹ(フォーエックス)」として新体制で事業を展開する。

新設される4Ⅹは、ブランド戦略支援、広告クリエイティブ、記事広告、動画制作、デジタルマーケティング、ウェブメディア運営、イベント企画・運営といった機能を統合。戦略立案からコンテンツ制作、発信・運用、効果検証まで、企業のマーケティング活動を一貫して支援する体制を整える。
一方、朝日インタラクティブのウェブ受託開発事業とアルファサードが統合し、アルファサードが承継会社となる。同社はPowerCMS、PowerCMS X、伝えるウェブなどのソフトウェア開発事業を強化するとともに、ウェブ受託開発事業の領域を拡大する。
4Ⅹは2025年12月に朝日新聞東京本社ビルに移転予定で、資本金は1,000万円。4Ⅹとアルファサードの両社とも、朝日新聞社が100%出資する。
朝日新聞社は中期経営計画に基づき、グループ経営の推進と事業ポートフォリオの見直しを進めており、今回の再編により各社のアセットとリソースを活用し、顧客への提供価値向上を目指すとしている。
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