オトナルと朝日新聞社は、共同で実施したポッドキャストの利用実態調査の概要を公開した。以下、一部内容を紹介する。
15~29歳の4人に1人がポッドキャストユーザー
まずポッドキャストの国内利用率を調査した。すると、1ヵ月に1回以上利用する人の割合は15.7%だった。年代ごとに見ると、15~29歳は28.1%がポッドキャストユーザーであることがわかった。
ユーザーの約40%が20代以下、性別では男性が過半数に
次にユーザーの年代の比率を調べると、15~29歳が39.6%、30代が17.2%と過半数を30代以下が占めた。また性別では、女性(42.2%)よりも男性(57.8%)が多い結果となった。
非ユーザーに比べビジネスパーソン・学生が多い
続いてユーザーの職業について尋ねると、非ユーザーと比較してビジネスパーソンが多い傾向となった。特に経営層・管理職など企業における意思決定層は、非ユーザー(9.6%)に対しユーザーは14.9%だった。また学生の比率も、非ユーザー(3.2%)に対してユーザー(7.9%)のほうが多い結果となった。
情報感度が高いユーザーが多い傾向に
情報感度に関する質問では、非ユーザーに比べてユーザーのほうが高い結果となった。特に「製品や新しいサービスを取り入れるのが人よりも早い」「新しい流行について人に聞かれることが多い」という項目は、それぞれ非ユーザーに比べユーザーが約2.6倍高いスコアだった。
利用プラットフォームはSpotifyがトップ
ポッドキャストを聴く方法(聴く際に使うプラットフォーム)を尋ねると、Spotifyが41.8%と最も高い利用率だった。2位にApple Podcast(22.2%)、3位にはAmazon Music(19.8%)が続いた。またプラットフォームごとの年代傾向では、Spotify・Apple Podcast・Amazon Musicは15~39歳が過半数を超えるのに対し、Webサイトでの利用は50代以上が過半数を占めた。
40代以上はニュース、15~39歳にはコメディ/お笑いが人気
ユーザーが普段聴いているポッドキャスト番組のジャンルについて尋ねると、全体では「ニュース」33.4%が1位、「コメディ/お笑い」30.4%が2位となった。年代別では、40代・50代・60代ユーザーに最も人気なジャンルは「ニュース」、15~29歳・30代ユーザーに最も人気なジャンルは「コメディ/お笑い」だった。
20代以下は番組グッズの購入・おたよりを送る行動が多い傾向
ポッドキャスト番組に対して行ったことのある、または今後行いたい行動について調査すると、20代以下のユーザーはグッズの購入(10.0%)やおたよりを送る(9.9%)と答える人が多かった。一方30代のユーザーは、イベントへの参加(4.0%)や配信者とのSNS上での交流(3.6%)が多い結果だった。
【調査概要】
調査期間:2022年12月16日(金)~12月17日(土)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国15~69歳の男女10,000人、ポッドキャストを月1回以上聴く人600人(人口構成比に準じてウェイトバック集計を実施)
調査主体:オトナル・朝日新聞社調べ
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