大塚製薬は、米国発の栄養モニタリングサービス「Vivoo(ビブー)」の日本ローカライズ版を米国ビボセンス社と共同で開発し、2024年9月に提供を開始した。尿をかけたストリップ(試験紙)を専用アプリで読み取ることで栄養状態をその場で測定し、測定結果に合わせて管理栄養士が監修した食や生活習慣のアドバイスを提供する。ストリップは自社EC「オオツカ・プラスワン」で販売しており、生活者の健康状態の可視化と継続的なつながりを実現している。サプリメントの「ネイチャーメイド」や「ポカリスエット」などを展開する同社が本サービスを開始した背景には、どのような狙いがあるのだろうか。同サービス担当者に「Vivoo」サービスの詳細についてうかがった。
※本記事は、2025年6月刊行の『MarkeZine』(雑誌)114号に掲載したものです
【最終号特集】未来を創る、企業の挑戦
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“科学的根拠”をもとに新市場を創り出してきた大塚製薬
──大塚製薬では、「医療関連事業」と「ニュートラシューティカルズ関連事業」の2軸で事業を展開されています。はじめに、ニュートラシューティカルズ関連事業について教えていただけますか。
大塚製薬は、一人ひとりの可能性に向き合うトータルヘルスケアカンパニーとして、“Otsuka-people creating new products for better health worldwide”の企業理念のもと事業を行っています。未充足の医療ニーズに新たな価値を提供する医療関連事業と、科学的根拠を持った独創的な製品やサービスにより日々の健康維持・増進をサポートするニュートラシューティカルズ関連事業を通じて、人々のウェルビーイングの実現に向けて取り組んでいます。
ニュートラシューティカルズ(Nutraceuticals)とは、Nutrition(栄養)とPharmaceuticals(医薬品)から作られた言葉です。1989年に米国のStephenL.DeFelice博士が発表し、人々の日々の健康維持に有用である科学的根拠を持つ食品・飲料をこのように呼ぶことを提唱しました。大塚製薬では、1970年代から開発してきた健康維持増進に貢献する自社製品が、本定義に合致することを知り、それ以降消費者製品事業をこの言葉で表現しています。
ニュートラシューティカルズ関連事業では、医療関連事業で培われたノウハウを活かし、人々の健康の維持・増進のための科学的根拠を持った製品やサービスを展開しています。またそれらの製品価値を伝える活動を粘り強く続けることで、今までにない新たな市場を創り出してきました。
たとえば、「ポカリスエット」は「汗の飲料」をコンセプトに、発汗によって失われた“水分と電解質(イオン)をスムーズに補給する健康飲料”として誕生しました。近年では、深部体温に着目して開発した「ポカリスエットアイススラリー」が注目を集めています。他にも手軽に美味しく飲める“炭酸栄養ドリンク”である「オロナミンCドリンク」や“バランス栄養食”をコンセプトとした「カロリーメイト」、女性の健康と美をサポートする「エルシリーズ」など、人々をより健康的でアクティブにする製品を多数展開しています。
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