EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。オムニチャネルコンサルタントの逸見さんに、オムニチャネルについて聞きました。 ※本記事は、2021年3月25日刊行の『季刊ECzine vol.16』に掲載したものです。
体験の充実化に必要なデータ共有 売上は企業一丸となって生む
人口減少や少子高齢化などにより、売りかたや顧客の動きも変化する現代の企業・ブランドに求められることは、「オムニチャネルを仕組みとして整備するだけでなく、顧客始点で磨き込んでいくこと」と逸見さんは語る。
「従来通りに目標を追うだけでは、数字を作ることが困難な時代です。いかに顧客始点でものづくりや仕入れを行い、顧客が求めるチャネルに適切なタイミングで配置し、情報を開示できるか。こうした環境を整えて、初めてオムニチャネルを実現したと言えます。実店舗集客が難しい昨今、ECの利便性向上は、来店動機の創出にもつながります。LTV向上のためにも、オムニチャネルで提供する体験を充実させましょう」
これまで、販売チャネルや商品カテゴリーごとにKPIを定め、数字を追い求めてきた企業・ブランドも、今後はより広い視野で採算性を見ることが求められる。セクションごとに情報を囲い込み、狭い範囲で数字を競い合うのではなく、データと顧客軸という共通言語を持ち、顧客にも情報開示した上で企業・ブランドが一丸となって売上を生み出していく。いずれにせよ、これらはデータベースの整備なしに実現は不可能である。
「海外では、商品数が膨大な百貨店などでも在庫情報をオンライン上に開示し、コロナ禍の危機を乗り越えようとしています。『取扱商品が多いから難しい』といった言い訳はもう通用しません。ものを販売していれば、すでに何らかの形で商品データをお持ちのはずです。そのデータをどう活かせば顧客の利便性が上がるのか。最新情報を伝えるためのデータ活用を考えましょう」
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ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)
立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。2025年4月1日より、ECzine 副編集長を務める。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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