mixiページは、企業、ブランド、個人事業主、個人ユーザーなどが自身のページを自由に持つことができるサービス。mixiユーザーに向けた情報発信、コミュニケーション機能を備える。利用料金は無料で、専用ページから簡単にページを作成することができる。
作成されたページは、PC/スマートフォン/フィーチャーフォンに対応しており、自由にカスタマイズ可能。プロフィールなどを記載できる基本情報や新着情報を表示できるほか、「つぶやき」機能をそなえており、ユーザーとコミュニケーションをとることもできる。mixiページ上から発信した情報は、そのページをフォローしたユーザーのホーム画面にフィードとして配信される。mixiページの情報はインターネット上に公開され、検索エンジンからの流入も見込める。
その他に、「日記」「フォト」「Twitter連係」などの機能も備え、画像や動画、Flashなどを組み込み自由にレイアウトできる「ホワイトボード」や、質問を作成してユーザーからの投票を受け付けられる「Q&A」などの機能も利用できる。
また、「アドオンアプリ」として、mixiページ上で利用できる機能をサードパーティが開発することもでき、クーポンやクイズといった独自コンテンツを組み込むことが可能となっている。
近日中に、前述のアプリ開発のプラットフォーム公開や、アクセス解析機能の追加、チェックインスポットとの連携などのアップデートを予定している。
mixiページのリリースを、ミクシィでは「mixiアプリ」「mixi API」の公開に続く、プラットフォーム施策の第3弾と位置付けている。今までAPIやアプリなどを公開して自由に使えるようにしていたが、開発やソーシャルに関連付けた設計は事業主にとっては困難だったため、ファンクションとして提供し、パッケージ化を図る意図があったという。同社代表取締役副社長の原田氏は、「mixiページというパブリックな場での行動が、mixiの特徴であるリアルな友人同士のソーシャルグラフ、つまりクローズドな場でフィードを介して伝播していくのが強み」であるとし、mixiページの有用性を強調する。
今回のmixiページリリースを皮切りに、ミクシィでは今後「mixiタウン構想」を展開していくという。mixiボイスや日記などの友人同士のつながりを「ホームエリア」、ユーザー全体の交流が行われるニュースやmixiアプリ、コミュニティ、mixiページなどのパブリックな場を「タウンエリア」と位置付け、それらがソーシャルグラフによって行き来するような機能をミクシィが提供することで、コミュニケーションの活性化、ユーザーと企業とのマッチングを狙う。現状では、タウンエリアの強化に注力し、さまざまなコンテンツやCGM機能の追加、企業の誘致などを行っていく予定だという。
なお、今回の発表に合わせ、同社はmixiのロゴを刷新。さまざまなサイトとの連係が増えてきたことから、カラーを従来のオレンジから多様なカラーと調和しやすいナチュラルな色に抑え、「タイプロゴ」と「吹き出しマーク」を単体で独立させた。
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