PR事業を手掛けるPR TIMESが始めた「ビタ活」は、朝の時間を有効活用するため、ビタミンたっぷりのフルーツを食べながらビジネスセミナーが受けられます。
朝7時50分スタートということで、青山1丁目の駅から、同社オフィスがある赤坂ガーデンシティまで、左手に赤坂御所、右手にカナダ大使館、高橋是清記念公園、草月会館を見ながら歩いていくのはとても気持ちがよいです。13階のオフィスに到着すると、窓からは気持ちのよい東京の景色が見えます。
会場にはPR TIMES社員だけでなく、社外からの参加者数名の姿も。朝の光が差し込む中央テーブルにフルーツやサンドイッチなどが用意され、みな思い思いにお皿に取り分けています。
栄養価が高いことで知られる「アサイー」のジュースも飲み放題。この時点ですでに眠そうな人は皆無の状態です。いよいよ、第1回「ビタ活」が始まります。
司会の紹介とともにタップダンスを披露しながら登場したのは、講師のウィリアム・リード氏。ワールドクラス・スピーキングの講師として活動しながら、今年3月に『世界最高のプレゼン術 World Class Speaking』(角川書店)を出版したばかりです。
合気道の道着に身を包んだリード氏は、「日本人のプレゼンのベースとなる素質を引き出す」をテーマに、よく響く声の出し方や基本的な姿勢について、身振りをまじえて説明を始めます。胸を開いて、360度に響く声を出すために必要な姿勢の取り方をわかりやすく解説。参加者も立ち上がって一緒に体を動かします。
自分の胸に3本指をあてて声の響きを確認。よく「声が小さい」「声が通らない」という人がいますが、声は口や喉から出すだけでなく、体に響かせることもポイントのようです。
下の写真は、背中をかいているのではありません。正しい姿勢をとりながら、みんなで「おはようございます」とあいさつの練習です。IT企業の場合、忙しいと、つい同じオフィスにいながらメールで済ませてしまいがち。でも、向かい合って声を出すことで、コミュニケーションブレークダウンを起こさないようにすることもできるとリード氏は説明します。
朝8時前からスタートしたセミナーも、リード氏の話を聞きながら、声を出したり、体を動かしているうちに、あっという間に終わりの時間。まだ9時過ぎというのが信じられない気持ちです。
最後には、セミナーを見守っていたPR TIMES代表取締役の山口 拓己氏があいさつ。同社初の試みに手ごたえを感じているようでした。
セミナー終了後も、フルーツを食べながら会話を続ける参加者の姿がありました。私の隣にいた社外から参加した女性は、朝ヨガを習慣にしているとのこと。また彼女の会社では、朝早く出社する社員のためにヨーグルトなどを提供しているそうです。
セミナー終了後、てきぱきと片付けが行われ、会場はいつものオフィスに戻っていきます。この「ビタ活」は完全招待制で、講師と参加者が次回のセミナーの参加者を招待する仕組みになっています。朝早く起きるのも苦にならない、楽しい試み、広がっていくといいですね。