日経リサーチは、主要企業570社のブランド力などを測定した「ブランド戦略サーベイ」の2014年度版レポートの発売を開始した。総合ランキングでは、昨年3位に後退した日本マイクロソフトがアップルジャパンを僅差で抑え、首位に返り咲く結果となった。また、昨年に続き家電・AV機器メーカーが復調を示し、トップ10に3社がランクインする結果となった。
ハイライトは以下の通り。
-
電機大手各社、2年連続でブランド力回復
ソニー、パナソニック、東芝の3社がトップ10にランクイン。日立製作所、三菱電機、シャープも昨年から大幅に順位を上げた。 -
増加幅上位をお菓子会社が独占
得点上位100社の増加幅ランキングでは、ゴディバ ジャパン、森永製菓、カルビーのがトップ3を独占。ビジネスパーソンの評価向上が得点の増加に貢献した。 -
LINEが躍進、全570社で総合得点の上昇幅がトップ
LINEは消費者・ビジネスパーソン双方からの評価上昇でフェイスブックを上回り、SNS首位となった。また、フェイスブック、ツイッターのブランド力も昨年から上昇に転じた。 -
USJ&ディズニー、「ハリポタ」&「アナ雪」人気で急上昇
今年7月開業の新アトラクションの効果もあり、USJの評価が急上昇。一方で、映画「アナと雪の女王」が大ヒットしたウォルト・ディズニー・ジャパンもスコアが上昇した。
「ブランド戦略サーベイ」は2003年にスタートした、企業のブランド力をコンシューマー(消費者)とビジネスパーソンという2つの視点から評価する年1回のインターネット調査。
ブランド力は「愛着度(ビジネスパーソンは企業魅力度)」、「自分必要度(同ビジネス有用度)」、「ブランドプレミアム・価格プレミアム」、「独自性」、「推奨意向」という5つの評価項目に基づいて算出した「企業ブランド知覚指数(PQ=Perception Quotient)」によって評価している。総合ランキングはコンシューマーとビジネスパーソン両方の「ブランドPQ」のスコアを統合し、算出した「総合PQ」によるもので、ランキングは9月17日付の日本経済新聞15面、日経産業新聞17面、日経MJ(流通新聞)11面でも紹介されている。
【関連記事】
・カンタージャパン、インストリーム広告のブランド効果測定サービスを開始
・博報堂など、店頭でのブランドエクスペリエンス機能を担う店舗内装会社の株式取得
・資生堂、マーケティング改革を加速~アカデミー設立とブランドマネージャー制を導入
・Rocket Fuel、高いブランドリフトを実現するプログラマティックバイイングソリューション
・KAIZEN platformのCFOに元JPモルガン証券の重家雄一氏、コーポレートブランド刷新も