ECショップもソーシャルメディアを活用する時代に
このコラムでは主にYahoo!やGoogleなどの既存の検索エンジンを使って集客する方法をメインに説明してきましたが、今後はこれらの検索エンジン以外から集客する方法もノウハウとして語られることが増えてくるでしょう。ソーシャルブックマークやSNSなどのソーシャルメディアは、うまく使えば広告費をかけることなく一気に集客できます。
ソーシャルメディアを使っての集客は、
・外部のソーシャルメディアからアクセスを集める方法
・サイト内部にソーシャルメディアを持ってコンテンツを増やし、それによって検索エンジンで広い範囲をカバーして集客する方法
の大きくわけて2つあると思いますが、後者は個人で運営するサイトでは若干敷居が高いので、今回は前者のみで説明します。
ソーシャルメディア活用で話題になったショップ
ソーシャルメディアで集客を行うには、話題を喚起するようなコンテンツを用意しなくてはいけません。例えば、つい最近だと半額以下.comというサイトがはてなブックマークで話題になっていました。楽天、Yahoo!などで半額以下の商品だけを紹介しているサイトです。コンセプトの面白さと利便性で話題になったと思います。
いろいろなソーシャルブックマークのアカウントを自分で作って自分のサイトをブックマークしたり、ソーシャルブックマークのブックマークするためのボタンを自分のサイトに掲載したりするのは、意味がないわけではありませんが、あまり大きな効果はないです。
コンテンツに、新規性、面白さ、利便性などをできるだけ盛り込み、多くの人に注目されるようにすることがソーシャルメディアを活用する方法です。日ごろから自分でソーシャルメディアを触ってみて、どのようなコンテンツが注目されているのかを掴んでおきましょう。
ソーシャルメディアからの集客もSEOと同様に、RSSを配信する、ブログのようにパーマリンクを作ってリンクしやすくする、1ページで伝えること絞るなどといったテクニック的なものもあります。しかしながら、テクニック的なものよりも、あくまでも重視するべきなのはコンテンツです。いかに良質なコンテンツをそろえ、それをどう伝え、どう見せていくかが重要です。
タイトルをおおげさにつけて多くの人に見てもらったり、情報を整理したりまとめたりして、ブックマークしてもらいやすくするなどのちょっとしたノウハウみたいなものもありますが、やはり本質的にはお客様のことを考えて、求められている情報を提供できるかどうかを考えてサイトのページを増やし、積極的にコミュニティなどで情報提供をしていきましょう。ソーシャルメディアにおける「やらせ」と「情報提供」の線引きは曖昧ですが、
・情報提供するときにはちゃんと身分を明かす
・他のユーザーにとってのメリットを提供する
・質問などに対して誠実な対応をする
・同じソーシャルメディアで複数のアカウントを作って情報操作しない
・文脈とまったく関係のない宣伝をしない
などの基本的な点を押さえて、継続的に情報発信をしていきましょう。ネットショップだと、ちょっと変わった商品・アイデア商品のレビューを詳しく書くとか、ニッチなカテゴリの売れ筋ランキングを作るなどといった情報発信の仕方ができます。