マイナビが運営するティーン向けマーケティング支援事業を行う「マイナビティーンズ」は、ビデオリサーチの若者研究チーム「VRわかものラボ」と共同で、女子高生に関する調査・分析・インタビューを実施。流行の発信者として女子高生が持つ影響力に注目し、Instagramを利用する女子高生を7タイプに分類した「JK✕Instagram利用クラスター」を開発した。
45.4%の女子高生がSNSを見て商品を購入した経験あり
まず、女子高生のSNS利用率を調査したところ、Twitterが87.0%、Instagramが75.2%となっており、スマートフォン所有者の大多数がこの二つのSNSを利用していることがわかる。利用率ではTwitterがInstagramよりも高いが、女子高生にふだん使っているSNSについてインタビューすると、「今はインスタがメイン」、「どちらも使っているけど、先に見るのはインスタ」といった意見が聞かれ、Instagramに対する距離が近くなっていることがわかった。
また、女子高生のうちSNSでオススメされた商品を見て、実際に購入したことがあると答えた人は45.4%と5割近くになっており、SNSが購買行動にも影響を与えていることがわかる。
「JK×Instagram」クラスター
両社はこの結果から、現在女子高生に最も影響を与えている情報発信ツールであるInstagramにおいて、個々人の発信がどれだけ影響力を持っているのか、フォロワーとフォローの数から算出し、これを「インフルエンス力」としてクラスター分類の軸のひとつに活用。女子高生を7つのタイプに分類する「JK×Instagram」クラスターを開発した。
今回開発したクラスターは、Instagramを利用する女子高生を、「インフルエンス力」に加えて「発信するときの意識」や「日常生活意識」をもとに、7つのタイプに分類したもの。7つのタイプは、「インフルエンサーJK」「リーダーJK」「クールJK」「コミュニティ重視JK」「ナチュラルJK」「レシーバーJK」「マイウェイJK」と分類でき、それぞれのタイプのデモグラフィックや意識に差があり、Instagram上の行動に差があることがわかった。
「インフルエンサーJK」の情報発信が「リーダーJK」や「クールJK」を通し、「コミュニティ重視JK」や「レシーバーJK」などへ伝達されていくことが相関図で示されている。
【調査概要】
定量調査:2018年2月実施、1都3県在住の女子高校生979サンプル、インターネット調査
クラスター分析:調査のうちInstagramを利用している1都3県在住の女子高校生、736サンプルを分類