社団法人 日本玩具協会は、同協会の会員企業と東京おもちゃショー出展企業の出荷額をベースに調査・推計した統計資料を6月17日に発表。2007年度の国内における玩具市場規模は店頭価格ベースで6,709億円(前年度比103.0%)、玩具の中核を占める10分野(※)の市場規模は3,848億円で、こちらも前年度比103.7%となった。
2007年度、最も大きな伸びを見せたのはカードゲームで、「遊戯王OOGデュエルモンスターズ」「デュエル・マスターズTOG」などの躍進によって、前年度比40.5%増の545億円市場に成長。また、雑貨分野も「∞プチプチ」などのヒットにより102.0%の伸びを示している。
その反面、ハイテク系トレンドトイの分野は、前年度に「たまごっちプラス」という大ヒット商品があったこと、アイテム数が前年度より少なかったこともあってほぼ半減している。また今回は、これまで玩具の周辺分野として別枠で市場調査を行ってきた「フィギュア」を玩具市場規模内に組み入れているが、組み入れない場合でも4年ぶりの前年売上げ増は変わらないという。
今回の調査で見られた売上げ増は、家電・カメラ量販店やネット小売業などの大きな伸びや、他業界の小売業での取り扱いが増えたことによるもので、既存の玩具小売業では前年売上高を下回っているところが多いという。
※「10分野」は、テレビゲーム関連を除いたゲーム、カードゲーム、ジグソーパズル、ハイテク系トレンドトイ、男児キャラクター玩具、男児玩具、女児玩具、ぬいぐるみ、季節商品、ベビーカー・チャイルドシートなどの乗用関連を除いた知育教育玩具を指す。
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