3. 集中的なスキルアップとチームワーク強化:丸1日かけた「Figma合宿」
8月下旬、約10名のデザインチームのなかから3名が講師役となり、座学とワークショップを組み合わせた合宿を丸1日かけて行いました。
Figma合宿のカリキュラム
- Figmaの基礎講座:Figma公式チュートリアルを使用し、基本機能を正しく理解する
- BASEデザインの基礎講座:BASEのデザインガイドラインの読み合わせ、コンポーネントを利用したデザインプロセスを確認する
- 実践ワークショップ:Figmaの公式チュートリアルとBASEのガイドラインの内容を組み合わせた実践的なワークを行う
「わからないことは積極的に質問しよう」という雰囲気のもと行われた合宿では、多くのメンバーが、Figmaの基本機能の認識が曖昧だったことがわかりました。社歴やFigma歴に関わらずさまざま質問が飛び交い、メンバー間でFigmaやデザインガイドラインに対する認識が異なっていることが明らかに。正しい理解に必要な要素や状態を全員で可視化することにより、チーム内でお互いにフォローしあう雰囲気も生まれました。
この合宿は、チーム全体のスキルアップとチームワーク強化に効果があったと同時に、Figmaやデザインガイドラインに対する認識を可視化することの重要性を再認識する機会となりました。
合宿の成果
合宿後に行ったアンケートでは参加者全員が「有意義だった」と回答。合宿後は次のような成果があり、デザインの効率化とチームワークの向上に役立ちました。
参加者から寄せられた声
- Figmaの基本機能を理解できたことでコンポーネントが正しく使われるようになり、効率的なデザイン作業を実現できるようになった。
- メンバー同士でフォローしながら学習を行ったことでチームワークが強化され、コミュニケーションが円滑になった。
合宿開催前には「いまいちピンとこない」と話していたメンバーもいたなか、2023年の大幅なFigmaの機能アップデートも、合宿開催後は全員が内容を理解し、自分の業務にどのように活かせるかを考えられるようになりました。
本取り組みにおける今後の展望
「Figma合宿」は、チームメンバーのFigmaスキルを底上げし、チームワークを強化するための効果的な取り組みでした。一方、基礎的なスキルは入社後のなるべく早い段階での習得が望ましく、基礎を理解できたメンバーはより発展的な内容を継続して学習することが必要です。
今後は次のように目的を分け、それぞれに合ったプログラムを再設計・運用していきたいと考えています。
- Figmaの機能およびBASEプロダクトのアップデートが行われた際のキャッチアップ
- デザイン作業をより効率化するためのナレッジシェア
- 新メンバー入社時のオンボーディング
まとめ
「Figma合宿」では、3つのステップで、チーム全体のスキルアップとチームワーク強化を実現しました。
Figmaは継続的なアップデートによって使いかたが進化しており、チーム規模、デザインプロセス、デザイナーのスキルセットに応じてその活用方法も変わります。
「自分たちのチームではどの程度のFigmaスキルが必要になるのか」を明確にすることで、チームがどのようにFigmaと付き合っていくべきかの指針が明確になり、メンバーが身につけるべきスキルと、取るべきアクションの方向性が定まるのではないでしょうか。
これまで全4回にわたり「BASE流、Figmaの付き合いかた」を紹介しました。私たちの取り組みが、皆さまのチームにとってのベストな付き合いかたを見つけるヒントになれば幸いです。