注目のサイバーマンデーは好調
今年は、年末商戦を占う感謝祭が11月27日、ブラックマンデーが11月28日、そしてオンラインショッピングが本格化するサイバーマンデーが12月1日。comSocoreは、11月から12月にかけてのホリデーシーズン期間の米国のオンラインショッピングについての調査結果を発表した。
11月1日から現在までのところ、オンラインでの支出は前年同期比2%減の120億3000万ドル。注目のサイバーマンデーでは15%増となる8億4600万ドルで、過去2番目の好調な業績となった。
これは、小売業者が積極的に行った販促や値引きに消費者が反応したもので、51%の消費者が、今年の販促と割引は昨年よりも激しかったと指摘。また、39%の消費者は、お店に買い物に出かける人は昨年より少ないと見ている。
ホリデーシーズン全体では前年越えは難しい
1月から10月までのオンライン支出の実績を2007年と2008年で比較すると、2008年が9%上回っている。comScoreは「ホリデーシーズンのオンラインショッピングは終わったという見方はあまりにも大げさ」としながらも、今回のサイバーマンデーの好調な結果にも関わらず、ホリデーシーズン全体の支出は昨年と変わらないと予測している。
以下のグラフを見ると、サイバーマンデー以降の2007年の実績は非常に高い。現在の米国の景気後退を考えれば、これを上回るのはかなり難しいといえるだろう。これからクリスマスにかけて、オンラインでの支出がどのような上昇を見せるか注目される。
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