AppleのiOS11へのアップデートの影響が大きかったこの3ヵ月。プラットフォーマーは続々とライブコマースの機能を提供開始、コンテンツや広告のクリエイティブとして動画がメインストリームになりつつある。まだまだ、テクノロジーの進化によるECの変化は終わらない(※本記事は、2017年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.03』に掲載したものです)。
iOS 11の影響なし 高度なCRM施策が可能に
金子さんがトピックスとしてまず挙げたのが、Appleが9月20日にリリースしたiOS 11だ。専用アプリをインストールしなくとも、標準のカメラアプリをかざすだけでQRコードを読み込むことができるようになったことはユーザーの利便性を考えると大きいと言う。
ネット広告界隈ではITPはじめ影響が大きかったアップデートだが、ブラウザで手軽にアプリを制作できるサービス「ヤプリ」に機能面で大きな影響はないと言う。前回の定点観測で注力しているという話があった「プッシュ通知」を筆頭に、ヤプリでは着々と開発を進めていた。
「Salesforce社のMarketing Cloudと連携しているため、同社のMAでシナリオを作り、アプリ上でプッシュをすることができるようになりました。また、『オートプッシュ機能』という、ヤプリ上で事前にシナリオを作っておくと、自動でプッシュ通知が飛ぶ機能もあります。それを使って、たとえば11月が誕生月の人に10月末にクーポンつきのプッシュ通知を自動で送るといった施策が可能になります。
プッシュ通知以外では、コンテンツの出し分けが可能になりました。たとえば男女別、会員/非会員で異なるコンテンツの表示が可能になります。8月の『24時間テレビ 愛は地球を救う』にあわせて、スーパーマーケットの某社様のアプリをリリースさせていただいたのですが、このコンテンツ出し分け機能を使い、初回起動時によく利用する店舗を登録すると、その店舗のチラシ情報をアプリで表示することができる仕様になっています」
もうひとつ注目したいのは、プライベートDMPとの連携だ。
「スーパーマーケットの某社様のアプリでは、特定のデータがトレジャーデータ社のプライベートDMPソリューション『TREASURE DMP』に入るよう連携されました。大規模な企業では、さまざまなデータをまとめ、分析し、メールやLINEのシナリオに活かすということを行っているのですが、それにアプリの起動データなども加わるわけです」
ブラウザで手軽にアプリを制作できるのが特徴だったヤプリで、どんどん高度なCRM施策が可能になっていく。
「アプリは、ロイヤルカスタマーが利用するデバイス・ツールです。その貴重なデータを分析し、CRMに活かすことで、アプリはますます大事なお客様をおもてなしするツールになっていくのではと考えています」
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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)
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