コロナ禍は、人々のデジタルシフトを加速させるひとつのきっかけとなりました。インバウンド需要がほぼ消失する中で、日本好きな外国人による「日本ロス」といった言葉も出現し、今は「第3次越境ECブーム」と言える時代です。しかし、自社製品の需要がわからない、どのようにアプローチしたらよいのかわからない方も多いのが実情でしょう。当連載では、BeeCruise(BEENOSグループ)の本間さんがオンライン海外市場進出のステップを紹介します。第3回は「現地コミュニティへアプローチする際に気をつけるポイント」についてです。
当連載では、オンライン海外市場進出のステップとしてSTEP1「海外ユーザーが日本製品の情報を交換、発信しているコミュニティを発見し、日本製品へのニーズを探る方法」と、「Buyeeのユーザーアンケートから見える海外ユーザーのインサイト」をご紹介しました。今回は、オンライン海外市場に挑戦するSTEP2として、「現地コミュニティを見つけ、アプローチする際に気をつけるポイント」について解説します。
海外市場の理解を深め、ターゲットにしたい顧客の解像度を上げる
顧客が集うコミュニティは、いわゆる「顧客群」と言えます。そのため、オンライン海外市場へアプローチする際には「顧客を知ること」、つまりターゲットが生活する各国独自の風習や宗教・文化によるタブー、言語表現、商習慣、どのような訴求が刺さるのかなどの理解が非常に重要です。
日本でビジネスを展開する場合、情報発信は基本的に日本語を使いますし、宗教的なタブーへの意識も比較的薄いと言えます。しかし、海外市場を見渡せば使用言語のみならず、金銭感覚、文化・風習、商習慣もさまざまです。
たとえば、2021年3月に日本の回転寿司チェーンが台湾でキャンペーンを開催した際に条件に合致させるため、戸籍上の名前を変更する人が続出し、話題となりました。これは、台湾では3回まで戸籍上の名前を変更できることから起きた出来事と言えますが、海外向けビジネスでは、このように「キャンペーンのために名前を変えてしまう」顧客がいるという感覚も理解した上でアプローチを設計しなければなりません。
オンライン海外市場は、いわば国境がないボーダレスの状況と言えますが、ターゲットにしたい顧客の解像度を上げる必要があります。これは、適切なアプローチをする上でも、自社の商品を磨き込む上でも欠かせない視点です。
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BeeCruise株式会社 執行役員 グローバルマーケティング From Japan担当 本間哲平(ホンマテッペイ)
2008年 スタートアップのD2Cメーカーに入社。小売・流通業界のリアル店舗からEコマース分野において事業開発及びマーケティング全般を担う。2012年に同社グループのコスメ会社を経営責任者として立ち上げる。2014年tenso株式会社に参画し、国内ECサイトの海外販売支援に従事。2015年に同社の執行役員に就任。現在は国内企業の海外進出時のマーケティング事業や自社サービスの越境ECプロモーション、新規事業開発などを主に統括。海外現地企業...
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