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勝つD2C 注目ブランド大研究

⾃分たちが成⻑してもブランド自体には年を取らせない yutoriが経営体制を強化したワケ


 2023年7月、株式会社yutoriが経営体制の強化を発表した。上場とさらなる海外展開を目指す。立ち上げから5年で約25億円の売上規模に成長、最近では海外ファンも徐々に増えている同社だが、どのような未来像を描いているのだろうか。

年を重ねた分、新たなターゲットが開拓できる

 2018年に設立されたyutori。「9090(ナインティナインティ)」「Younger Song(ヤンガーソング)」など、21のアパレルブランドを運営している。立ち上げ1年目には通期で約1,000万円を売り上げ、4年目には約17億円、そして5年目となった2022年度は約25億円の売上高を記録した。同社の代表取締役社長 片石貴展氏は、「売上は毎年、“強烈に”伸びている」と表現する。

 同社のブランドはZ世代をターゲットとしたストリートファッションが中心だが、「PAMM(パム)」のような20代後半~30代前半の女性向けブランドも好調だという。2023年9月には、渋谷PARCO4階にPAMMの常設展をオープンした。

「PAMM」
「PAMM」

 2024年春頃には、PAMMと同じターゲット層に向けた新ブランドの立ち上げが予定されている。片石氏は、「中長期的には、買収も含めて、ミレニアル世代向けのレディースブランドを増やしたい」と意気込む。

 片石氏がyutoriを創業したのは24歳のときだ。当時からいる本社の社員は片石氏も含めて現在27~29歳と、PAMMのターゲット層と重なる年齢になっている。一方、yutoriが運営しているブランドの中には、片石氏らが20代前半で立ち上げたものも多い。

 メインターゲットよりも年齢が高い社員が増える中、yutoriは「自分たちが成長してもブランド自体には年を取らせない」をポリシーに、ブランドの幅を拡げていく。

「ターゲットは変えずにブランドディレクターを若い社員に変え、僕たちは年齢を重ねた分、別のブランドを生み出していきます。言い方を変えると、年を取れば取るほど 新たなブランドが生まれて、yutoriのマーケットサイズが大きくなるということです」

 そんなyutoriの存在感を、片石氏はさらに強固にしていこうとしている。その方法の1つが上場だ。2023年7⽉には、中長期的な成長を目指し経営基盤の強化を発表した。

「yutoriは『おもしろい人』に関わってもらわないと成立しない会社。業界最年少で上場して、新しいクリエイティブディレクターやデザイナーなどと一緒に仕事する機会を獲得することが狙いです」

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韓国から日本の実店舗に訪れるファンも増加中

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この記事の著者

ECzine編集部 藤井有生(フジイユウキ)

 1997年、香川県高松市生まれ。上智大学文学部新聞学科を卒業。人材会社でインハウスのPMをしながら映画記事の執筆なども経験し、2022年10月に翔泳社に入社。現在はウェブマガジン「ECzine」で編集を担当している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2023/10/20 10:04 https://markezine.jp/article/detail/72551

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