ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(β)」が、2月22日夜からDDoS攻撃を受けて、サービスを一時停止していたところ、ほぼ同時期にYouTubeが「ニコニコ動画」からのアクセスの一部を遮断していることが判明。同社は、一時的に「ニコニコ動画」のサービスを終了することを2月24日に発表した。
「ニコニコ動画」は、YouTubeやAmeba Visionなどの動画投稿サイトで公開されているクリップに、字幕でコメントをつけるサービス。2006年12月12日に「ニコニコ動画(仮)」としてオープンし、2007年1月15日にβ版を公開。その後メディアで紹介されるごとにアクセスが増え、2007年1月には月間1億PVを達成していた。
今回「ニコニコ動画」が受けた「DDoS攻撃」は、サービスを運営しているサーバに対して、複数のコンピュータから大量のトラフィックを発生させることによってサービス不能な状態に陥らせるもの。「ニコニコ動画 開発ブログ」の「ニコニコ動画に関する質問板」によると、2月24日の時点で、10端末ほどの弱い攻撃となり、ほぼ収束してきているという。
同社は、新しいバージョンの「ニコニコ動画」の開発に着手し、1週間後を目標に新バージョンをリリースすることを発表。新バージョンについては「ニコニコ動画に関する質問板」で、開発者から「われわれがニコニコ動画をつくる権利があるのと同様、youtube側にもわれわれのアクセスを遮断する権利があると考えています」とのコメントがあり、再開後はYouTubeの動画をサポートしないことを明らかにしている。