Scribdは2006年9月にTrip AdlerとJared Friedmanという2人の学生がはじめたばかりのサイト。学校新聞をオンライン出版したいと思ったものの簡単にはいかず、試行錯誤の末にたどりついた「世界中の人が文書を共有できるサイト」というアイディアから生まれたものだという。
Scribdが提供するのは、誰でも文書をアップして公開することができるサービス。現在対応している7つの文書フォーマットなら、Excelの表もPDFファイルもブラウザで閲覧可能なフォーマットに変換してくれる。こうした文書が世界中からアップされ、Scribdは世界規模のオンライン図書館のようになっている。
現在利用できる文書フォーマットは、.doc (Microsoft Word)、.pdf (Adobe Acrobat)、.txt(プレーンテキスト)、.ppt(Microsoft Powerpoint)、.xls(Microsoft Excel)、.ps(Adobe postscript)、.lit(Microsoft Reader ebook)の7種類。
Sccribdは、AdobeのMacromedia FlashPaperの技術を使い、カスタマイズしたFlashドキュメントビューアーによってFlashPaperに変換したファイルを表示している。変換と同時に生成されたコードを埋め込めば、自分のサイトやブログなどでもファイルを表示することができる。さらにおもしろいのは、文書を変換しながら、MP3、Word、PDF、テキストファイルなどにも同時に変換していること。「MP3?なんのために?」と思う人も多いだろう。これは、文書に含まれるテキストを読み上げ音声ファイルにしているのだ。ファイルを公開設定すると、これらの他フォーマットのファイルをダウンロードできるようになる。
「どうやってお金をかせいでいるの?」という質問に、「Tripはときどき街角でサックスを演奏してるんだ」とのんびり答えているのがほほえましい。
参考記事:
「Webビジネス - 次の YouTube はこれだ! 簡単に文書が共有できる「Scribd」」(Japan.internet.com)
「“YouTubeの文書版”Scribdが30万ドルを調達」(TechCrunch Japanese)