SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

ページネーションはSEOのための「魔法のテクニック」なのか (後編)


ニュース記事におけるページネーションの処理方法(ポイント1~3)

 本論ではポイントを挙げながら説明していく。

ポイント(1) ページネーション対象のページタイトルをユニークにする

 例えば記事タイトル「ページネーションを上手に行う7つの方法」という記事が3ページに渡り構成されていると仮定しよう。この場合、ページネーションの観点からタイトルをユニーク【注】にしておく。

 この記事ではページネーションに話を絞るため、SEOの一般論におけるタイトルのユニーク化の話は割愛する

 具体的には、次のa-1が示すように記事タイトルの最後にページ番号を付与する方法がある。

a-1

 1ページ目:ページネーションを上手に行う7つの方法(1/3)

 2ページ目:ページネーションを上手に行う7つの方法(2/3)

 3ページ目:ページネーションを上手に行う7つの方法(3/3)

 a-2のように(一般的によく見かけるが)ページ分割を行っているのにタイトルを同一にしてしまうと、サイトやコンテンツのボリュームによっては正しくインデックスが行われない場合があるので注意してほしい。

a-2

 1ページ目:ページネーションを上手に行う7つの方法

 2ページ目:ページネーションを上手に行う7つの方法

 ...(以下、同)

ポイント(2) サブタイトルを付与して、タイトルに入れる

 ポイント(1)でページ番号を付与することでページネート対象のページタイトルを固有なものにする方法を挙げたが、検索エンジン上でのファインダビリティ(見つけやすさ)をより高める=検索流入量を増やす方法として、分割するページそれぞれにユニークなサブタイトルを付与して、それをタイトルに入れる方法がある。

 例えば、次のa-3のような方法だ。

a-3

 1ページ目:ページネーションって何? - ページネーションを上手に行う7つの方法(1/3)

 2ページ目:URLの正規化を忘れずに! - ページネーションを上手に行う7つの方法(2/3)

 3ページ目:JavaScriptを使ったテクニック - ページネーションを上手に行う7つの方法(3/3)

 (以下、同)

 これはタイトル記述ルールを「サブタイトル - タイトル - ページ番号」と設計して、同時に分割されるページにサブタイトルが付与してある。

 この方法は、(PV稼ぎなどではなく)実際に長文のニュースやインタビュー記事で、1ページ内に収めるのはUXの観点から不適当な場合に有効だ。

 というのは、(本当に長文であれば)論点や主張も複数あるはずで、複数の話題が含まれている場合もあるだろう。この場合はサブタイトルを与えておくことで、個々のページとキーワードの関連性も高めることができるので、検索にもヒットしやすくなる。

 但し、もともと大した情報量がないにも関わらずページ分割をしている場合、サブタイトルを付与することが困難な可能性も十分に考えられるため、実装する必要性はないだろう。

ポイント(3) URLを正規化する

 ページ分割をした場合、特に1ページ目のURLの正規化に細心の注意を払わなければならない。たとえば前述した『ページネーションはSEOのための「魔法のテクニック」なのか(前編)』のページを例にとって説明しよう。

 このページは

 x.http://markezine.jp/article/detail/13533
 y.http://markezine.jp/article/detail/13533?p=1

 いずれのURLでもアクセスすることができる。両者の違いは、パラメーターp=1(ページ番号を指定する)の違いだ。この場合は、http://markezine.jp/article/detail/13533を正として、rel="canonical"でhttp://markezine.jp/article/detail/13533を指定する。つまり、検索エンジンに両者が同一ページであると共に、サイト管理者がインデックスを希望するのはxであることを伝える。

 また、サイト内部のナビゲーション(リンク)設計においても、すべてURL.xを指し示すようにする。

 このポイントを指摘するのは、実際に多くのウェブサイトがこうした細部に配慮をせず、(上記の)xとyのURLがサイト内で混在し、インデクシングの制御ができていないと共に、場合によって検索結果表示にも支障をきたしているからだ。

 典型的な例として、トップページからはxの形式(パラメーターなし)にリンクしているのに、ページネーションのリンクからはyの形式(パラメーターあり)にリンクしているというのは非常によく見かける

 ブラウザで閲覧するユーザーにとってはxとyは全く同一(のコンテンツ)に過ぎないが、検索エンジンにとってURLxとyは異なるものなので、きちんと伝えるための技術・ナビゲーションを実装しておこう。

次のページ
ニュース記事におけるページネーションの処理方法(ポイント4~6)

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

株式会社アイレップ 渡辺 隆広 (カブシキガイシャアイレップ ワタナベタカヒロ)

株式会社アイレップ 取締役CSO SEM総合研究所 所長
1997年SEOサービスを開始、2002年に会社設立(株式会社イー・プロモート)後、2003年に退社。2005年4月より株式会社アイレップにてサーチエンジンマーケティング総合研究所所長を務める。主な著書に「検索にガンガンヒットするホームページの作り方」(翔泳社刊)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/10/21 10:26 https://markezine.jp/article/detail/14447

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング