計測対象として何が考えられるか
PCやケータイからのアクセスを計測する場合、計測対象の多くはブラウザで閲覧されるWebサイトであった。しかしスマートフォン、スマートテレビからアクセスされる対象は、ブラウザからWebサイトを見ているケースに加えて、アプリを使用しているケースも非常に多く存在する。また、スマートテレビにおいては、他のデバイスに比べて動画を見ている時間が非常に長くなることは想像に難くない。
スマート時代のデータ計測は、こういった様々な状況に対してそれぞれのデータ計測が行えるよう対応していくことが求められるのである。以下いくつかのケースについて、どのような方法でデータ計測を行えば良いのか確認していこう。
Webサイトの計測
計測対象のWebサイトがAdobe SiteCatalystやGoogle AnalyticsといったWebビーコン型のWeb解析ツールを導入している場合、スマートフォン/テレビにインストールされたブラウザがJavaScriptに対応していれば、PCからのアクセスと同様にデータ計測を行うことが可能である。
しかしながら、JavaScriptの読み込みに時間がかかるとデータ計測が行われないことも多々起こりうる。また、もしスマートフォン/テレビ上のブラウザがJavaScriptに対応していなかった場合は、そもそもデータ計測は不可能である。
そこで、より確実にデータ計測を行うためには、JavaScriptを使用しない形での計測用タグの実装が必要となる。Adobe SiteCatalystの場合、この状況への対処方法としては通常のJavaScriptを使ったタグに代えて、イメージリクエストを発生させるタグを使用する方法での実装が考えられる。
こうすることで、読み込みに必要となる時間を短縮させると同時に、JavaScriptに対応していないブラウザからのアクセスも計測可能となるのである。