米 Nielsen//NetRatings が7月10日に発表したインターネット利用動向調査の新指標はWebサイトの「総利用時間(Total Minutes)」だ。1ページ内で長時間利用できるサイトが増えてきたため、従来、サイトの実力を表わすとされてきたページビュー数だけではWebサイトの実力を過小評価することにもなりかねない。そこで米Nielsen//NetRatings は「総利用時間」のランキングを導入すると発表した。これによってページビュー数ランキングとは異なる視点からサイトを比較分析することが可能となった。
2007年6月の月間データを用いたドメイン単位のランキングは下図参照。これによると利用者数、ページビュー数でトップの Yahoo!JAPAN (yahoo.co.jp)が、総利用時間においても約 80.6 億分(約1.3 億時間)で2位以下に大きく差をつけてトップとなった。2位はmixi (mixi.jp)で11.8 億分、3位 は楽天市場(rakuten.co.jp)の10.9 億分で、トップ3ドメインに関してはページビュー数ランキングと同じ順位となった。
ランキングの中で、ページビュー数ランキングより順位を大きく上げたのが動画サイト。YouTube(youtube.com)が4位、ニコニコ動画(nicovideo.jp)が16 位、GyaO(gyao.jp)が21位に入った。またmixi 以外にも、Wikipedia(wikipedia.org)、2ちゃんねる(2ch.net)などCGM(消費者作成メディア)やコミュニティサイトについては総利用時間の順位が上がる傾向がみられる。Google(google.co.jp、google.com)は総利用時間でみると、米国での結果と同様にランキングを下げているが、これは短時間で的確に目的のサイトに誘導するという検索サイトの特性によるものと考えられる。
プレスリリース:ネットレイティングス、「総利用時間」による日本のウェブドメインランキングを算出(PDF)