ガラケーからスマホへの転換に伴い、日本の音楽配信市場は2009年をピークにして減少を続けてきたが、2013年には底をうち、2014年には反転・上昇に転じている(シード・プランニング推定)。その背景には海外で急拡大しているストリーミング配信が日本でもひとつの市場として成長したことが挙げられる。ハイレゾ配信は、これまでのピュアオーディオの世界からアニメを中心に若年層に広がっており、オーディオ業界の期待を集めている。
音の波形をデジタイズする際、より精細に分解することによって高い再現性を実現する「ハイレゾ(High Resolution)」は、画像における「高解像度」をイメージするとわかりやすいだろう。ハイレゾ音源はミュージシャンが作った音楽、演奏により近いかたちで楽しめる。
シードプランニングは19日、「音楽配信サービスの新潮流 (ハイレゾ、ストリミング)の最新動向」を発刊。ハイレゾとストリーミング配信の概要、海外の音楽配信と日本の音楽配信の市場動向、ハイレゾ音源の動向と対応オーディオの動向を紹介している。
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