SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第101号(2024年5月号)
特集「進化するテレビマーケティング、現在の選択肢」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

開始3ヵ月で100万PVのメディアを立ち上げ!「にじげん」を支えるランサーズの法人サービス

 女性の日常の悩み解決をテーマにしたキュレーションメディア「Clover」を立ち上げた「にじげん」。同社はクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の法人アカウントサービスを活用することで、社内リソースを効率化しながらも、良質な記事を大量にアップする仕組みを確立している。そのプロセスや成功の秘訣を、メディア立上げと運営を担当する長島寛人氏と鳥居新悟氏に伺った。

メディア運営の経験ゼロから新メディアを立ち上げ

 株式会社にじげんは、アルバイト情報や賃貸住宅情報など20以上の生活情報メディアを運営する株式会社じげんのグループ会社だ。じげんが転職や引っ越しなどライフステージの大きな変化にまつわる情報を発信しているのに対し、にじげんは占いや音楽など、毎日の生活で楽しめるエンタメや、喜び・楽しみにフォーカスしたサービスの提供を行っている。同社では2015年7月、女性が本当の幸せを見つけるきっかけを届けるキュレーションメディアとして「Clover(クローバー)」を新たに立ち上げ、運営している。

 公開から3ヵ月で約100万PVを集め、月に約500本の記事を提供している同メディアの企画・立ち上げを担ったのが、長島寛人氏だ。同氏はじげんから、にじげんに出向中。現在、同社にてマーケティングと戦略立案を担当している。一方、鳥居新悟氏は学生インターンながら今年7月に長島氏からクローバーの運営を任された。

株式会社にじげん 新規事業部 長島寛人氏(左)、同社「クローバー」サービス責任者 鳥居新悟氏(右)
株式会社にじげん 新規事業部 長島寛人氏(左)、同社「クローバー」責任者 鳥居新悟氏(右)

 会社としてはメディア運営の実績はあるが、長島氏と鳥居氏自身にメディア立ち上げ・運営の経験はなかったという。ゼロからメディアを作り上げる際にぶつかったのが、コンテンツの拡充という壁だ。両氏はどのようにして社内リソースの効率化と、良質な記事の掲載という仕組みを確立したのか。詳しい話を聞いた。

自分では記事が書けない、ライターのツテもない

 クローバー開設のきっかけは、既存の占い事業から出てきた問題意識だったという。同社ではプロの占い師が利用者の悩みを解決する「みんなの電話占い」等のサービスを提供している。

 「プロによる占いは敷居が高く感じられるのか、悩みが深刻化してから利用される傾向があります。ですが、悩みは深刻になる前に解決する方がいいですし、当社としても本来はもっと軽い段階の悩みの解消からフォローしたいと考えサービスの展開をしてきました」と長島氏。女性たちの“悩みになる前のストレス”を日々こまめにリリースできないかと考えた結果、構想されたのが新メディアの提供だった。「女性が本当の幸せとは何か、それぞれの幸せの形に気づくきっかけを与えるメディアを作りたいと思い取り組みました」(長島氏)

 プロジェクトは社内の承認を得て6月にスタートしたが、長島氏はコンテンツ作りという課題に直面した。メディアとして成立させるためには、多量の記事を継続的にアップすることが必須。KPIは月1000本の記事公開と定めていた。「男性である私では、どうしても女性の悩みを肌感覚で掴みきることができません。そのため、記事の執筆が非常に難しかったのです」(長島氏)

 そこで、外部のライターに執筆を発注する方針を取ることにした。だが、自社でのライター確保は、人探しから始まって経歴や実力の確認などが必要だ。適切なライターと出会うには、時間や労力のコストがかかってしまう。そこで目をつけたのが、クラウドソーシングサービスだった。「複数のサービスを検討しましたが、最終的に、ランサーズの法人アカウントサービスをメインで利用していくことにしました。身元が分かる人にのみ発注できる機能や、専任サポートがつくなど、法人が安心して利用できるサービスが多数備えられていることが採用の決め手です。一度、トライアルをしてみたのですが、様々なアドバイスをいただけた点が非常に大きかったですね」(長島氏)

ランサーズ法人向けサービス

 記事を毎月1000本用意するならば、ライターは200人ほど必要だと長島氏は考えていた。だが、社内スタッフは同氏と鳥居氏の2人のみ。対応できるリソースに限りがあるので、多くのライターを抱えるのは難しい。その懸念をサポートに相談したところ、週に10本以上の記事を書ける生産性が高いライターを中心に紹介を受けることができた。

単純な外注ではない、役割分担で柔軟なメディアづくりを実現

 発注が決まったライターとのコミュニケーションについても、ランサーズには大きな特徴があると長島氏は語る。「記事の質を高めるために、ライターのハンドリングは自分たちで細かく行いたいと考えていました。ですから、ライターの手配はお願いしたいけれど、記事のテーマや体裁などは直接ライターと相談したい。しかし、こうした柔軟な対応は難しいと断られることも多くありました」(長島氏)

 他のクラウドソーシングサービスでは、ライター探しから、発注、支払といったコミュニケーション全てを発注者が行うか、ライター手配から記事テーマの設定・執筆を含めて全て請け負ってもらうかという選択肢しかないという。「手配や発注面はサポートしていただけて、コンテンツ作りは我々が直接関われる。ランサーズのスタイルは理想的でした」(長島氏)

 ライターを探し始め1ヶ月足らずで30名を確保し、コンテンツ拡充を進めることができた。立ち上げの7月にアップできた記事は100本だったが、そのうち約7割をランサーズ経由の記事で補ったという。また、その後も継続的に20~25名のライターに発注。9月には単月の公開記事本数が500本を超え、その8割がランサーズ経由となっている。

 「ランサーズさんにご紹介いただいたライターさんからは、安定したクオリティで記事があがってきます。多くの方から、お願いした記事数をしっかりと納品いただけていますね。クラウドソーシングの発注相手というと、主婦や学生などの生活の片手間に作業を行う人、またはアマチュアというイメージもあるかと思います。ですが、メジャーなメディアでの執筆歴があったり、元編集者であったりと、実力と責任感が強い方を紹介していただけています」(鳥居氏)

良質な記事作成の鍵は、ライターに裁量を与えること

 コンテンツを量産するだけでなく、いかに良質な記事を用意できるかもメディアにとっては大切な視点だ。狙い通りの記事を書いてもらうためには、ある程度ライターに裁量を与えることが重要だと鳥居氏は語る。

 「はじめは、発注に際してタイトルはもちろん、見出しや画像の数、内容の方向性まで細かく指定していました。しかし、その方法ではこちらの負担も大きいですし、ライターさんによっては書きにくいこともあったようです。そこで、タイトルはこちらで決めるものの、読者に伝えたいこと、記事のゴールを共有して、具体的な内容はお任せするスタイルにシフトしました。すると、記事の質が断然良くなったんです。ライターさん自身に記事の内容を考えていただくことが、質の向上につながるようです」(鳥居氏)

 発注スタイルを変更したことで、当然ライターの料金体系も変わる。その際の交渉などもランサーズがサポートに入ることで、円滑な手続きができたと鳥居氏は振り返る。「さらに、ランサーズさんは私たち以上に各ライターさんの勤務状況等を把握してくださっています。メディア運営には直結しない、ライターとのコミュニケーションをお任せできているイメージです。このディレクションに、私たちの時間が取られなくて済むメリットは大きいですね」(鳥居氏)

 継続して発注しているライターの長期休暇や離脱がある際も、ランサーズ側で別のライターの手配に動いてくれる。「単純な人材の確保ではなく、人事面をランサーズさんにご担当いただいているイメージですね」と長島氏。現在も、2~3日に1回は連絡を取り合い、常に新しいライターのトライアルをしている状態だという。「最初はメディアの属性に合うライター、次は生産性の高いライター、今はその人にしか書けない深く面白い記事を書けるライターと、こちらのニーズもどんどん変わっています。ランサーズの担当者と密に連絡をとって、臨機応変に手配していただいています」(長島氏)

良質な記事を書いてもらうための工夫とは?

 「ランサーズさんを継続活用している理由の一つは、実力のある方と出会える点ですね」と長島氏。そのため、基本的な文章力などスキル面の教育は不要だという。一方で、上述の通りコンテンツ制作は自社主導で行う方針を立てているため、ライターとのコミュニケーションには工夫が必要だ。「力のあるライターさんでも、お互いに意見を伝えなければ記事の質の低下を招きます。“できるでしょ? はい!”と仕事を投げるだけでは、想像とは全く違う記事があがってきます」(長島氏)

 そのため、まずは自社メディアに合うスタイルの記事を書いてもらうための教育が必要だった。「少々コミュニケーションコストはかかりますが、ここさえしっかり行えば、ライターさんから“こういう切り口はどうですか?”といったご提案をいただくなど、良い効果が出てきます。こうして形成できたライターとの関係性こそが、未来の事業資産になると考えています。良いメディアをつくり成長を持続させる条件として、“そのメディアのコンセプトを理解し、共感してくれるライター”を数多く抱えていることが欠かせません」(長島氏)

 また、「メディアを運営する中で、数字のとれる記事の特徴も見えてくる」と鳥居氏。そのスタイルをフォーマット化していくことで、付き合いの浅いライターを含めた記事のクオリティ向上に努めている。

さらなるクオリティの向上目指す

 ランサーズの活用で、記事の効率的な生産体制が整いつつある「クローバー」。最後に今後の方向性を伺った。

 「他のメディアにはない、深い記事を増やしていきたいですね。読んだユーザーの気分がスッキリしたり、幸せに向かって実際に行動に移せたりするような、態度変容を起こせるメディアを目指しています。ですから“この分野に関してはすごく面白い記事を書ける”という専門的なライターさんを、これまで同様ランサーズさんと一緒に探していきたいと考えています。記事作成をライターさんにお任せできるようになった分、私たちは記事の配信先やソーシャルでの拡散など、流入を増やすためのアプローチを進めたいですね」(長島氏)

 「UIを含めたサービス全体のクオリティを向上させることで、多くの皆さんに毎日読みたいと思っていただけるメディアへ育てていければと思います」(鳥居氏)

 メディア運営においては、外部リソースの活用が不可欠。スピード感のあるメディア運営を考えている企業は、ランサーズの法人アカウントサービスの利用を検討してみてはいかがだろうか?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター 出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2015/11/06 17:58 https://markezine.jp/article/detail/23174