北米・ヨーロッパをはじめ、世界各地で好調な売上を記録
2019年4月24日(米国時間)に、Facebookが発表した2019年第1四半期(1~3月:以下「Q1」)の決算報告によれば、今期の売上高は150.8億ドル、1株あたりの利益は0.85ドルでした。アナリスト予想が150億ドル/1.63ドルでしたので、連邦取引委員会(Federal Trade Commission:以下「FTC」)への罰金が影響し1株あたりの利益が予測を下回ったものの、罰金がなければ1.89ドルだった計算になりますので、2019年の出だしとしては順調な四半期だったと言えます。
Q1の売上高としては過去最高を更新し、地域別でも各地域で最高額の売上を記録しています。地域合計の前年同期比では26%増加させ、地域別では北米が+29%、ヨーロッパが+20%、アジア太平洋が+28%、その他地域も+23%と満遍なく伸長しています。
DAU、MAUともに順調に増加
まず月間アクティブユーザー数(Monthly Active Users:以下「MAU」)ですが、前期比2.4%の23.85億人と増加しました(前年比は+8%)。2018年はプライバシー騒動などで創業以来初のマイナス成長を見せた四半期もありましたが、2019年Q1ではすべての地域でユーザーを獲得しています。
特にアジア太平洋地域は+3.5%と最も増加している地域であり、今後の注力マーケットであることが予想できます。
次に1日あたりのアクティブユーザー数(Daily Active Users:以下「DAU」)ですが、前期比+2.6%の15.62億人とMAUの伸び率を上回りました(前年比はMAUと同じく+8%)。北米地域が1.86億人と停滞していますが、次いで収益性の高いヨーロッパ地域では400万人増加させることに成功しています。
また、日次の利用率(DAU/MAU)は66%と高水準を維持しており、スキャンダルがユーザーの利用率に影響していないことを示しています。