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ニールセン、海外広告統計データもとに「世界の広告費が語るメディアの現状と未来」を発表

 ニールセンデジタルは、「海外広告統計データ(Nielsen Ad Intel International:以下、Ad Intel)」のデータをもとに、世界のメディア・広告の現状と未来に関する分析結果を発表した。

総広告費はパンデミック前の水準を上回る

 今後数年間はCOVID-19のパンデミックによる影響を受けることになる可能性も否定できないが、デジタルメディアはスティホームの状況下における消費者とのコネクティビティやエンゲージメントの高さが抜きん出ており、他メディアを引き離しつつある。

 ニールセンのAd Intelのデータによると、2020年のパンデミック発生時には、世界中のマーケティング担当者が劇的に広告費を削減したが、2020年第4四半期と2021年第1四半期の支出レベルは、パンデミック前における季節性を加味した水準を上回っている。

 様々な市場、分野におけるパンデミックの影響を考えると、広告費の回復は画一的な状況ではないが、昨年大幅に後退した日用消費財、耐久消費財、金融サービス、流通会社などのいくつかの業界は、2桁の増加で広告投資が戻ってきている。

27カ国におけるデジタルインプレッションが大幅に増加

 ブランド、広告主、広告代理店が将来について考えるとき、再活性化した消費者に向けた十分なブランド構築の努力が必要だ。回復しつつある状況は、消費者から最も多くのエンゲージメントを引き付けているチャネルに関する明確な方向性を示している。

 2020年のほとんどの期間において、コネクティビティとオンラインエンゲージメントは標準をはるかに上回っており、パンデミック前の広告活動の一部(またはすべて)を再開し始めても、消費者の新しい行動様式の多くはそのまま継続していくと考えられる。

 パンデミックの期間中、オンラインでのエンゲージメントは高水準だった。そのため、第2四半期の広告費全体の大幅な後退の間でも、デジタル広告費は2020年を通してプラスで推移したことも驚くものではない。

 ニールセンデジタル広告視聴率のデータによると、米国以外の27カ国におけるデジタルインプレッションが大幅に増加したことで、デジタル広告は消費者に大きな影響を与えた。主要なデジタルプレーヤーであるFacebook、Google、YouTube、Amazonでは、デジタルインプレッションが2年間で36%増加した。また、上記の主要デジタルプレイヤー以外のインターネット上でのデジタルインプレッションは、同期間に26%増加した。

デジタルインプレッションの37%がストリーミングサービス

 全世界的なパンデミックの期間中、消費者はオンラインで利用できる豊富なコンテンツの選択肢に魅了され、ストリーミングサービスは大きな勝利を収めた。

 世界の一部の地域でパンデミック前のように外出行動が再開されても、ストリーミングコンテンツへのエンゲージメントは依然として高く、ラテンアメリカ、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、アジア太平洋地域の27の市場で、デジタルインプレッションの37%を占めている。

 また、米国では、ストリーミングコンテンツ(YouTubeやポッドキャストを含む)のデジタルインプレッションが、他の市場よりもデジタルプラットフォームに占める割合に対して非常に高くなっている。

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 重要なのは、ストリーミングがメディアの状況に大きな影響を与えているのと同様に、広告主や広告代理店は、デジタルエコシステム全体のさまざまなチャネルに注目すべきだということ。ストリーミングは、ラテンアメリカ、EMEA、アジア太平洋地域でインプレッション・シェアを伸ばしているが、米国ほどではない。

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2021/08/02 17:30 https://markezine.jp/article/detail/36917

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