SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

人の目からシステムへ カルビーが取り組む、校正“作業”を減らすためのDXとは

「8割の精度ではダメ」 パッケージチェックシステムに“ほぼ完璧”を求めた理由

――パッケージチェックシステムの取り組みはどのような経緯で始まったのですか?

現在CAPSでチェックを行っているピロータイプのポテトチップス(一部)
現在CAPSでチェックを行っているピロータイプのポテトチップス(一部)

カルビーにはたくさんの商品があり、パッケージの裏にはさまざまな情報が載っています。アレルギーがある方などにはとくに重要な情報ですし、表示ミスが許されない部分のため、すべてをほぼ人の目と手でチェックしていました。

チェックすべき観点が多岐にわたっているため、商品企画、品質保証、お客様相談室のメンバー複数名でチェックする体制をとっていましたが、その作業にかける時間は膨大で、大変ストレスフルなものです。ミスの流出をなくすためには必要な作業ではありますが、本来の担当業務に充てる時間を増やすために、ITの力を使ってどうにか改善することができないかと、考えを巡らせておりました。

――具体的にどのようなフローでこのプロジェクトを進めていったのですか?

さまざまなIT企業にインタビューしたり展示会に出向いて情報収集したりする一方で、こうした悩みは食品会社共通だろうと思い、いろいろな食品会社にヒアリングをさせてもらいました。その中でいくつかシステムも紹介いただきましたが、それらの多くは「80%までなら保証できる」など、検出精度が求めている水準より低いものでした。我々が目指すのは「法令や社内ルールなどで正解がある表示であればほぼ100%間違いなくチェックできる」というもの。そうでないと、目的である「人の作業の時間を減らすこと」と「表示ミス流出リスクを減らすこと」は実現できないためです。8割の検出精度では、チェックする人の作業はなくならないため、意味をなさないのです。

今回のパッケージチェックシステム導入の取り組みは、この問題意識を組織横断的に解決するためにプロジェクト化したものです。原材料表示やアレルゲン、栄養成分といったお客さまの安全・安心やリスクに直結するような正解がある部分については、ほぼ完璧にチェックできるシステムを実現したかった。そんな我々の期待に応えてくださったのが、株式会社Tooさんでした。

「ポテトチップス うすしお味」の商品パッケージをCAPSで自動チェックすると、黄緑色のラインが校正部分に問題がないことを示している。
「ポテトチップス うすしお味」の商品パッケージをCAPSで自動チェックすると、黄緑色のラインが校正部分に問題がないことを示している。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

※CreatorZineへの会員登録(無料)が必要になる場合があります。

  

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/09/07 08:00 https://markezine.jp/article/detail/39976

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング