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オルセー美術館やノートルダム大聖堂も フランスで人気高まるロケーションベース・エンタテイメント視察レポ

 XRやメタバースといったキーワードは依然として未来を感じさせる魅力的な響きを含む一方、一過性のブームが去ったように捉えられる風潮もあります。こうしたなか、デザイナーやクリエイターとしてバーチャル文化とどのように向き合うべきなのか、疑問に思う人も多いかもしれません。この連載では、デザイナーやクリエイターの観点を主軸に、Oculus Rift DK1時代からXRに取り組み作品制作や企業のXR導入支援を行ってきたCHAOSRU代表の内藤薫さんが、その全体像を俯瞰した考察をまとめていきます。第4回は、「ロケーションベース・エンタテイメント」についてです。

ロケーションベース・エンタテイメント、日本との違いとは

 今回は、私が4月にフランスへ行った際のXR活用事例視察レポートをお届けします。フランスでは日本よりもVRデバイスやXR技術の活用が活発で、とくにロケーションベース・エンタテイメント(LBE)の盛りあがりと新たな活用展開が印象的でした。

 LBEは、特定の場所で行われるエンターテイメント体験のことを指しており、テーマパークや大型のプロジェクションマッピング施設のようなものを思い浮かべる人が多いかもしれません。VRデバイスの活用も、以前からこのLBEの文脈で存在しましたが、日本ではかつてのブームはいったん収束しているように見えます。

 しかし、フランス・パリでは、あちこちに施設があり予約もたくさん。さまざまな年齢層の人たちが参加しているなどととても活況で、日本とは異なる雰囲気を感じました。美術館や博物館など、施設がある場所も観光スポットが中心で、どちらかというと内容は文化的なものが多い点も違いを感じたポイントです。また技術的には、数十人が同時に同じ空間に入り、自分の足で歩き回りながら体験できるものが主流となっています。

 このように盛り上がりを見せているパリのロケーションベースVRでは、どのような体験ができるのでしょうか。実際に体験した5つの事例を紹介していきます。

1.「オルセー美術館」の体験は印象派たちの物語がモチーフ

 パリのセーヌ川沿いに位置するオルセー美術館。19世紀の鉄道駅を改装してできた世界的にも有名な美術館です。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ドガなど、印象派の作品が豊富に収蔵されており、その数と質は世界中から称賛されています。

 このオルセー美術館で体験できるVRイマーシブ体験「Tonight with the Impressionists. Paris 1874」は、まさに19世紀の印象派の画家たちの物語がモチーフになっています。

 技術面はと言うと、実際に歩き回りながら体験するタイプのVR施設です。19世紀のパリの街並みを探索し、モネやルノワール、セザンヌといった芸術家たちと出会いながら作品を直接解説してもらったり、絵画のモチーフとなった場所を体験したりと、芸術史で重要なできごとにタイムトリップして参加することができます。テーマはさることながら、エンタテイメントとして非常にレベルが高かったことに驚きました。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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2024/05/24 08:15 https://markezine.jp/article/detail/45735

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