comSocoreは、11月から12月にかけてのホリデーシーズン期間の米国のオンラインショッピングについての調査結果を発表した。米国では11月の第4木曜日が感謝祭で、その翌日「ブラックフライデー」から年末商戦が本格化する。さらにブラックフライデーが明けて最初の月曜日を「サイバーマンデー」と呼び、ここから年末のオンラインショッピングが本格化するといわれている。今年は感謝祭が11月27日、ブラックマンデーが11月28日、そしてサイバーマンデーが12月1日となった。
comScoreが11月30日に発表したレポートによると、今年のホリデーシーズンでは現在までのところ、オンラインでの売上は104億1000万ドルで、こ れは前年比4%減少している。しかし、感謝祭の売上は前年比6%増、ブラックフライデーで1%増となり、この2日間をあわせたオンラインでの売上は前年比2%増となっている。
同調査では、サイバーマンデーのデータはその年のホリデーシーズン全体の業績を占う指標であるとして、2005年から2007年のデータをあげている。以下の表を見ると、サイバーマンデーでの成長率は確かにその年のホリデーシーズン全体の成長率とほぼ同じ数値を示している。
感謝祭とブラックフライデーでは前年をうわまわっている現在、今年の年末商戦はオンラインに関してはそれほど悪い影響は出ないのかと思いたいところだが、comScoreは2008年のホリデーシーズン全体の売上を2007年と同じ292億ドルと予測。サイバーマンデーの前日に発表されたこの予測をくつがえすことはできるのか?今後のデータに注目したい。
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