多くの人がインターネット空間を危険な場所とみなしていることがわかった。内閣府が「治安に関する世論調査(2006年12月調査)」を2月19日に発表した。調査は「治安に対する関心」や「犯罪に対する不安」に関する項目についてアンケートを行い、全国の20歳以上の男女1,795人から有効回答を得た。
アンケート(複数回答)の「自分や身近な人が犯罪に遭うかもしれないと不安になる場所はどこか」との質問に対して、「路上」60.2%、「繁華街」44.7%に次いで「インターネット空間」と答えた人が40.1%と4割を超えた。調査により、多くの人がインターネット空間に対し、不安を感じていることが浮き彫りとなった。前回調査となる2004年7月調査(回答者数2,097人)では、「インターネット空間」が危険と答えた人は19.1%だったので、約2年間のうちに、危険だと思う人の割合が倍増した形だ。
インターネットオークション詐欺、出会い系サイトによるトラブル、アダルトサイトの架空請求詐欺やワンクリック詐欺など、近年インターネット空間における犯罪・トラブルは増加の一途をたどっている。加えて、インターネットの普及によりネット利用者の低年齢化が進んでおり、現状のインターネット環境に多くの人が、危険を感じているようだ。