GMOインターネットは、新gTLDの申請・運用代行業務を行うGMOドメインレジストリサービスを設立。ドメイン管理(レジストリ)事業に参入すると発表した。
gTLDとはジェネリック・トップレベル・ドメインの略。一般的な利用を目的として使用されるドメイン名であり「.com」「.net」などが代表的な例として挙げられ、現在は21種類のgTLDが存在する。
一方、ドメイン名は限りある資源であり、インターネット上で使用されるドメイン名やIPアドレスといった資源を管理する米国の非営利団体ICANNには、新たなgTLDを求める声が多く寄せられていた。その結果、2010年より新たなgTLDの申請受付が開始される予定となっており、すでに「.nyc」「.london」「.tokyo」といった各都市が申請を表明しており、「.music」「.sport」といった一般名称での申請も考えられている。
新gTLDの申請・運用代行においては、ドメイン管理(レジストリ)機関を運営するに当たって必要な技術力と運用能力が必要となる。
ドメイン登録事業「お名前.com」を開始して10年目となるGMOインターネットは、国内で最大規模の約100万ドメイン(アクティブなドメイン)を管理する実績持つため、ドメイン管理のノウハウは豊富。また、今後のドメイン市場の拡大や、ドメイン数を増やすことへの社会的意義なども視野にいれた結果、新gTLD事業への参入を決定。新会社となるGMOドメインレジストリを設立するにいたった。
GMOドメインレジストリの事業はオンラインショップ向けのgTLD「.shop」の申請、地方自治体や法人団体のgTLD申請・運用の代行、ccTLD運用代行という3本柱で考えている。
「.shop」ドメインの申請については、他の事業者からの申請も考えられるが、GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表であり、GMOドメインレジストリの代表取締役も務める熊谷正寿氏は「他社の申請も考えて早急に動いた。『.shop』ドメイン取得の際には、安価な価格で提供しオンラインショップの普及に貢献していきたい」と同事業への意気込みを語った。