今回、KDDIはTOB(株式公開買付け)ではなく、米Liberty Global, Inc.(LGI)グループから、J:COM株式を3,617億円で譲り受けることによって議決権ベースで37.8%を握る筆頭株主を目指していた。しかし、上場企業の3分の1を超える株式を取得する場合には、株式公開買い付け(TOB)の実施を義務付けている金融庁から指摘を受け、取引内容の修正を余儀なくされた。
その結果、LGIグループはJ:COM株の6.7%を信託銀行に信託譲渡し、KDDIがLGIグループから承継するのはJ:COMの議決権ベースで31.1%に抑えられることになった。しかし、KDDIがLGIグループの保有する持分すべてを3,617億円で取得し、J:COMが当社の関連会社となることに変更はないとしている。
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