2025年6月、日本上陸を果たした「TikTok Shop」。従来の「検索して買う」ECとは一線を画す、ライブと動画を軸にした新しい購買体験は、日本のマーケットにどのようなインパクトを与えているのか。今回は、5,200名以上のクリエイターを擁するTikTok LIVEエージェンシー「GGTK」のキーマン2名に話を聞いた。中国のライブコマース黎明期から市場の爆発的成長を最前線で見てきたSilvia氏と、数々の案件を牽引する越川氏に、TikTok独自の経済圏の正体と、日本企業がライブコマースを攻略するためのヒントを伺う。
ライブの黎明期から市場を牽引。5,200名のクリエイターを擁するGGTK
MarkeZine:まずはGGTKの立ち位置とお二人の役割について教えてください。
越川:弊社は2019年に設立し、2022年3月のTikTok LIVEエージェンシーサービスのローンチと同時に、日本で最初の数社のうちの1社としてエージェンシー事業を開始しました。現在は5,200名を超えるエンタメクリエイターが在籍しており、日本初のTikTok LIVE専用スタジオを設立するなど、配信現場でのサポートに力を入れています。私はアカウントエグゼクティブとして、企業様との案件進行や現場の管理などを担当しています。
Silvia:2025年6月のTikTok Shop開始にともない、弊社もコマース領域へ本格参入しました。私は以前、ショート動画・ライブ配信事業で初の上場を果たした中国企業の初期メンバーとして、ライブコマースが「0」から立ち上がり、爆発的に広がるプロセスを最前線で見てきました。
ショップ領域に関しては現在、クリエイターを育成する「CAP」、アフィリエイトを展開する「TAP」、そして店舗運営をサポートする「TSP」という3つのライセンスを取得しています。この3つのシナジーと私の持つ中国での知見を掛け合わせ、日本市場でのコマース売上の最大化を支援するのが我々のミッションです。
「プロモーション」から「購買体験」へ。TikTokが変えた買い物の定義
MarkeZine:日本でTikTok Shopがローンチされてから約半年が経過しました。試行錯誤の初期フェーズが終わり、いよいよ本格的な活用ステージに移る今、現場ではどのような変化が起きていますか?
越川:6月のローンチ直後は手探りでしたが、年末にかけて「TikTok内での購買」という体験が、ユーザーの間でようやく浸透し始めたというのが現在のフェーズです。これまではクリエイターと一緒に企業案件を行ってきましたが、それはあくまでプロモーションの域を出ませんでした。しかし現在は、プロモーションから直接「購買体験」へと繋げることができるようになっています。有名な企業様の参入も増えており、ライブコマースが本格的に始まっています。
Silvia:私は中国のライブコマース黎明期からその成長を見てきましたが、現在の日本のTikTokでも同様のエコシステムが形成されつつあります。ショート動画やライブ配信を通じて「認知・興味・購買」が一体化し、コンテンツ消費と商品消費が同一導線上で完結している。これが購買転換とエンゲージメントの双方を押し上げています。
そして、それを支えているのが非常にスピーディーな物流インフラです。中国市場ではすでに実証されていますが、若年層は単に商品を買っているのではなく、「時間を購入している」のです。日本も今後、このフェーズへ移行していくと考えています。
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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)
デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。
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