Molocoとボストン コンサルティング グループ(BCG)は、2026年3月11日、共同調査レポート「AIディスラプションインデックス:AIによって一変する消費者の『発見』」を発表した。
本調査は、5つの地域(北米、欧州、アジア太平洋、中南米、中東・アフリカ)のシニアマーケティングリーダー283名へのアンケートと、Molocoプラットフォームを通じて集計した3,200以上のアプリの累計2,000億回超のパフォーマンスデータをもとに、消費者向け大規模言語モデルやAIアシスタントがアプリを持つデジタルブランドのマーケティングに与える影響を分析したもの。
調査対象となったシニアマーケティングリーダーのうち67%が、AIによってカスタマージャーニーに大きな変革が起きると予想していることが明らかになった。
レポートでは、アプリを軸に消費者向け事業を展開する17業界を「AIがもたらすリスクへの脆弱性」と「顧客関係の強度」の2軸で評価し、各業界の置かれた状況を4つに分類している。
Breached(破壊):AIが発見と比較を加速するため、高い変革リスクに直面。企業は顧客関係の強化と、自社プラットフォーム内へのAI導入が不可欠。
例:旅行、小売・Eコマース、ニュース・パブリッシングなど
Undefended(無防備):中程度の変革に直面している一方、パーソナライゼーションとAIパートナーシップを通じて、顧客との関係を継続的なロイヤリティに転換することが課題に。
例:モバイルゲーム、マッチング、ソーシャル、生成AIプラットフォームなど
Secured(安泰):従来からの信頼性と規制により、変革のリスクが最も低い。効率化とパーソナライズされたエンゲージメント推進におけるAI活用の機会がある。
例:ファイナンスサービス/フィンテック、メディア&ストリーミングなど
Contested(激戦): 顧客との強い関係を持つ一方、サービス変革リスクにも直面。自社サービスへのAIの統合方法を定義する強い立場にある。
例:生産性アプリ
レポートはBCGのウェブサイト(英語版)およびMolocoのウェブサイト(日本語インタラクティブ版)で公開されている。
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