「動画制作」ではクオリティの担保が課題だった
今年こそ「動画広告元年」と言われていますが、MarkeZineの読者にとっては、先日発表したローカスとの提携も興味深いですね。
潮田 動画というのは、仕事を受ける側のスキルにクオリティが左右されてしまう現状がありました。クオリティをどう担保するかがクラウドソーシング上の課題だったのですが、動画制作会社であるローカスとの提携によってコントロールが可能になりました。また、ローカスが動画制作のすべてのディレクションを担うことで、企業に動画制作の経験がなくても発注することができます。
記事でも動画でもそうなのですが、発注する企業はどのように発注すれば、自分たちが求めるクオリティが返ってくるのかがわからない。最初に紹介したサイバー・バズやローカスと提携することで、安心して記事を書いてもらえる、しっかりしたクオリティの動画に仕上がってくるという安心感を与えることが重要なのです。
そうすることでクオリティだけではなく、クラウドソーシングの信頼も高まっていくわけですね。
潮田 私たちの最終的なゴール、実現したい世界観というのは、時間と場所にとらわれない新しい働き方によって、個人の方がエンパワーメントできる社会を作ることなんです。個人個人が輝けるように、より多くの仕事がランサーズを通じて依頼されること。もちろん個人の評価や、決済、カスタマーサポートも、これまでのノウハウを活かして積み重ねてきています。
それ以上に、今後どういう仕事を提供できるかが肝になってくると思います。「ランサーズ for Business」の大量受注の仕事や、「ランサーズマイチーム」によって、受注金額の大きな案件を請けられる。こうした環境をプラットフォーム上で作っていくことが使命だとと思っています。
やはり「群集の力」というのが、クラウドソーシングの本来の意味なので、人の力、その集合知が、ランサーズによって活かされることが一番のポイントだと思います。
インタビューを終えて
プロのライターではなくても、仕事でソーシャルメディアに投稿したり、メールマガジンを書く機会が増えている現在、クリエイティブ系フリーランスの世界ではどんな変化が起きているのだろう。そんな疑問が今回の取材のきっかけでした。
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